シャセリオー展

今週の月曜日、西洋美術館で行われている「シャセリオー展」内覧会に行ってまいりました。

どうやらチケットごとに入場時間が定められているらしく、空いているわけではないけれど作品の見やすさは損なわない絶妙な人数でした。
小さめの絵をいくつも展示している場所では絵がかかっている壁を臙脂色に統一したり、宗教画を集めた部屋では壁面を青で覆っていたり、寝そべる裸婦画のコーナーでは入り口の左端に薄いカーテンを飾っていたりと、展示の仕方もおしゃれに工夫されていてワクワクしました。

西洋画の展示を観に行くと、いつも自分の知識不足を突きつけられます。例えば「聖○○と〜〜」というタイトルの絵があっても、それは一体どなた・・・?となってしまいます。旧約聖書のダイジェストならば何回か読んだことがあるけれど、一回ちゃんと読んでみるべきかもしれません。

また、今回の展示ではギリシャ神話が元になっている絵が多かったです。
中でも印象に残ったのが「アポロンとダフネ」という絵画。太陽神アポロンがニンフのダフネに言い寄るものの、それを嫌がったダフネが自分の父である川の神に依頼し自分を月桂樹に変えてもらい、アポロンは失恋する、というお話が元になっています。
描かれているのは、足元から木に変わりつつある無表情のダフネと、彼女にすがりつくアポロンというお話の最後の場面です。
ギリシャ神話の面白いところは、登場する神々の俗っぽさだと思います。とにかく恋愛譚の多いこと多いこと!
この話のように最終的に女性が姿を変えるエンドも多いですよね。そこまでしないと諦めない(もしくは逃れられない)ギリシャ神話の男神の熱意や女神の嫉妬心は凄まじいものだと思います。能「道成寺」で有名なうちの清姫ちゃんも張り合えるのではないでしょうか。
すがりつく必死な様子のアポロンを見ながら、もし神話の世界に法が整備されていたらダフネは確実に勝訴できるな・・・と思いました。

さて、西洋美術館に足を運んだら、ぜひ寄って欲しいのが企画展のミュージアムショップです。
この美術館は企画展で出すグッズがとにかくおしゃれでカワイイ!!!
この展示のポスターにもなっている女性の肖像画があるのですが、彼女がかぶっている花冠をイメージしたレーステープが、展示開始から一週間しか経っていない現時点で残りわずか、現在入荷待ちという状況です。企画展コラボのお香もとってもいい香りでした。
また今回はフランスの画家の企画展だったため、他にもゲランドの塩やアクセサリーなども売っていました。去年イタリア人の画家の企画展があった時にはオリーブオイルやクッキーを売っていて、綺麗なパッケージの美味しいものも揃っているのが私の推しポイントです!

ぐへへ、今回は小さい封筒とお花が閉じ込められた飴ちゃんを買ってしまいました!
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日本女子大学はキャンパスメンバーに入っているため、西洋美術館のような国立の美術館・博物館でうちの学生証を出せば学生の団体料金で入場することができます!現在学生の人、これから本学の生徒になる人、ぜひこの制度を使って見てくださいね!

以上、普通に日常を紹介したいのにいつもダイレクトマーケティングに発展してしまう、えりの提供でお送りしました!