前野ウルド浩太郎の「バッタを倒しにアフリカへ」(光文社)
発売は5月。
面白いぞ~!ってめっちゃ広まってて、読みたいなって思ってたのが6月。
こりちゃんと銀ブラしてて見つけたのが9月。
読み終わったのは先日。
めっちゃ面白かった~~~!!!!!
バッタ博士として著名な昆虫学者、前野ウルド浩太郎先生が、人類史に名を残す決意を胸にアフリカのモーリタニアへ行き、サハラ砂漠でバッタを追い求めた日々の記録。
アフリカでの生活はもちろん、ポストドクターの悩める就活の日々も書かれていて、帯に「科学冒険就職ノンフィクション」と書かれているのも納得。面白い。
バッタ博士がブログや連載で鍛え上げた文章力、読み手をひきつける力もすごくて、スイスイスイスイ読める。
全体的に虫の写真や説明も多いから、キモいかな~読みきれるかな~~って思ってたんだけど、それも始めだけで、博士の愛のこもった文章、写真に写る虫は、なんだかそんなにキモくない。
読み終わって気がつけば、バッタと博士が好きになってる、不思議な一冊でした…
この博士のすごいところは、自分の研究ももちろん、そのアウトリーチ(一般の人に向けて、研究の面白さと意義を広くつ伝えること)が卓越しているところだと思う。
その活動の中で、自分自身をも武器にして(文庫の表紙でバッタのコスプレをしたり笑)いるのは簡単にできることではないし、波にのる力もものすごい。
最近人を好きになってないなーって感じる人は、是非是非!(有名だし知ってる人が大半だろうけど)
よしでんでーした!
あとあと、塚本康浩先生の「愛する鳥を「救世主」に変えた博士の愉快な研究生活 ダチョウ力 」もめっちゃ面白い。笑う。ダチョウと塚本先生、助手の足立くんが好きになる。