秋季大会を終えて

こんにちはこんばんは、そのかです。

本日は日本文学科の大きな行事の一つである秋季大会でした。第一部は大学院生の研究発表で、第二部は、今年3月に退職なさって今は本校の名誉教授である谷中信一先生をお招きして、講演会を行いました。わたしは国語国文学会委員として第二部の運営を担当しました。

講演会の題は「老子の魅力 -人文学の意義と役割-」。『老子』は中学か高校かの授業で読んだきりでほとんど知識がありませんでしたが、谷中先生がテーマごとにピックアップして丁寧に解説してくださったので、非常にわかりやすく、楽しんで聞くことができました。2000年前の書物でも全く古くなく、現代社会に通ずることばかりで、人間の本質はずっと変わらないということをしみじみと感じました。谷中先生は最後に若者に伝えたいこととして、「自分を戒める座右の銘と自分を励ます座右の銘を持ち、それを老子の中から見つけてほしい」と仰っていました。座右の銘を決めずふらふらと生きているので耳が痛いです。

座右の銘はありませんが、最近の自分を励ますための言葉は「ちりつもですよ(塵も積もれば山となる)」です。わたしは要領が良くないのでコツコツやることで周りに追いつこうという感じです。そのくせにギリギリまで形にせず追い込み作業をすることが多い大馬鹿者です。冬はテストやレポートの時期です。自分の生活を見直し、計画的に物事を進めようと思いました。

院生の発表を聞きに行かなかったことが悔やまれます。朝早く起きれませんでした。先生方もOGの先輩も学部生にもっと聞きに来てほしいと仰っていましたので、これを読んでいる学部生のみなさん、来年の秋季大会は是非聞きに来て下さい!わたしも来年は午前中から参加したいと思います。

2年生もそろそろ予備ゼミを決める時期になりました。卒論に繋がる重要な選択です。欲張りなので色々興味があって分野を絞りきれておらず、絶賛迷い中…。
どの方向に行くにせよ、たくさん本を読むことを目標に勉学に励みたいと思います。

突然、中学の現代文の先生がよく「読書百遍意自ずから通ず」と言っていたのを思い出しました。意味は「どんなに難しい書物であっても、繰り返し読むうちに意味が自然とわかるようになるものだ」ですが、乱読を戒める意味も含んでいるのだとか。たくさん本を読むという目標と真逆を行くものですね。これから決める卒論で扱う作品に対してはこの姿勢で向かって行くのだろうと思います。

自分のやりたいことができる恵まれた環境に感謝して、残りの学生生活を全うしていきたい、というのを今日のまとめとして終わります。

それではまた!