げきアツでござった……

こんばんは!むーでございます。

今日、ついさっきお家に帰って来まして、感動のままブログを綴っています。

何の感動か。それは。

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ミュージカル、るろうに剣心……!!!姉が誘ってくれて、観てまいりました。

場所は新橋演舞場。劇場内がとにかくきれいで上品で、ふかふかのカーペットを靴の下に感じながら、橙色にともるあたたかい照明のもと場内へ。お恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、新橋演舞場は歌舞伎の上演をメインに建てられた劇場で、回り舞台に花道、二三階席のもとには提灯。歌舞伎ならではの劇場の造りにはっとさせられたのですが、この公演のとにかくすごかったところが、その「歌舞伎の舞台」を最大限に生かしきった演出でした。

回り舞台による舞台転換は圧巻でしたし、もともとの世界観が和なので、途中で提灯がともる演出があったり、拍子木を用いたりして。劇場全体との親和性をフルにいかしきっている印象を受けました。花道も魅力的に活用されていて、けれど三階席の正面だと全く花道が見られなかったから、それだけがとても残念でした。劇場の構造上仕方のないことですし、歌舞伎には花道が不可欠ですものね。1階のチケットを取るのは難しいだろうから、次の機会があったら脇から観てみたいです。

 

役者さんもほんとうに魅力的で、殺陣のシーンにとにかくわくわくしました。展開はわかっているのに手に汗を握ってしまうのは、振り付けの巧みさや、役者さんの真剣さ、演技への真摯さゆえなのでしょうなぁ……。たのしかった……

なかでも、とくに素敵だったのが、登場人物「武田観柳」。悪徳商人で、気持ちの良いほどのクズで、お金を振りまいて仲間を買っているような男なのですが、役者さんの卓越さと遊び心が!!!!アドリブのある役だったのですがすごく面白かったですし、途中に彼のソロ曲もあって、もうとにかくかっこよかったです。歌の内容もクズオブクズで、あぁこういう悪役が他のキャラをも生かすのだなって。ものすごく力のある人が、かっこわるい役をかっこわるく演じている姿って、最高にかっこいいと思うのですよ。何をいっているんだという感じですが、わかっていただけますか……あぁ素敵だった、また観にいきたいです……

 

そうやって、こんなかんじで劇を楽しみながら、改めて劇場を眺めていると、その運用の一環としてこうしたミュージカルが打たれていることも、そうやって文化的な財が収益を得て、守られていっていることも実感として感じられて、「日本文学」という文化を学習している一生徒として、大変興味深く思います。

こうして文化のバトンを引き継いでいけたら。新橋演舞場で上演される歌舞伎も、いつか観に行きたいな。学生のうちに行かねば。

そんなことを思いつつ、今日お布団の中で武田観柳の勇姿(?)を瞼の裏に浮かべて眠りにつこうと思います。

それではおつきあいありがとうございました、む~でした!!