中島みゆき「夜会」

こんばんは。れいです。

関東は雪が降っていますね。私の家の周りはそんなに積もっていないものの、とっても寒い寒い。

昨日も明日もバイト入れていて今日は休みでした。奇跡…!助勤巫女さんをしているので、天候は結構気になったりします。中に着込んでいても、やっぱり袴は寒いです、、、

というわけで今日は一日中こたつで寝ていました。更新の時間が遅いのはそのためです(すみません!)最近はよく睡眠をとるように心がけていて、毎日7時間以上は寝るようにしています。そのおかげか、疲れもとれて風邪もひかなくなりました。栄養ドリンクとか飲むよりずっとよかった。2年生になってもこの生活が続けられるように、4月にある資格の勉強もこつこつ進めていきたいです。

さて、春休みが始まって10日ほど経ったわけですが、スキーの練習に行ったり(スキーセットを買ってしまったので)卒論発表会のお手伝いをしたり(先輩方の発表素晴らしかった…!)。毎日予定があって充実の日々です。その中でも今日は、中島みゆき様の「夜会」に行った話を。うふふ。久しぶりのみゆきさんは美しかった。

 

まず「夜会」について。「夜会」というのはコンサートではないんです。ストーリーはあるけれどミュージカルでも演劇でもない。あえて中島みゆきのイメージではない歌い方をしたり、歌、言葉で新たな試みをする「言葉の実験の場」だそう。セリフは(一部を除いてほとんど)歌で語られます。とにかく「夜会」は、他に例を見ない音楽劇なんです。

その「夜会」は今から30年前に始まりました。そして今回の「夜会」はvol.20。アニバーサリーイヤーです。そんな「夜会」ですが、今回のタイトルは「リトル・トーキョー」、下はパンフレットの写真です。狼の目の中にドレスのみゆき様です。

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この「夜会」ですが、ファンの中でも好き嫌いがかなり別れるんです。それは「夜会」が、いろんな古典作品や物語を参考にしながら、女性の生き方だったり、孤独だったり、はたまた現代社会の問題をもはらんだ作品になっていて、見る人によっていろんな解釈ができるからだと思います。だからこそ難しいし、一度見ただけでは理解できないことも多い。例えば1992年のvol.4「金環蝕」は、『日本書紀』や『古事記』で書かれる天照大御神の天岩戸隠れをもとにして、現代の女性の在り方を問う内容になっています。私は後期にあった基礎演習で、『日本書紀』を読む機会があってやっとその内容が分かって、改めて感動した覚えが。

みゆきさんは北海道の女子大の国文学科の卒業ですが、同じ国文学(日本文学)を学んでいて、女性の先輩としてとっても尊敬しているんです。素敵だなぁって。

 

ぐだぐだ説明じみたことを話したわけですが、「夜会」に限らずみゆきさんの歌は、たとえすれ違う時があっても人は一人ではないことを教えてくれて、いつも心に寄り添ってくれる。言葉の力ってすごい。語彙力皆無だけど、「すごい」の言葉以外でてこない、そんな人です。

私の好きな曲は、「二隻の舟」「産声」「命のリレー」「あのさよならにさよならを」「船を出すのなら九月」「昔から雨が降ってくる」「ホームにて」「惜しみなく愛の言葉を」「たかが愛」など。まだまだあって語りきれない…!ちなみにみゆきさんのアルバムには「生きていてもいいですか」とか「わたしの子供になりなさい」とか、女の情念がいかにも詰まってそうな(実際詰まっているんだけれども)怖いタイトルもあります。

 

で、「夜会」の内容に戻ります(かなり寄り道しすぎた気がする)

「リトル・トーキョー」の内容を話す前に、公演の前の楽しみの入り待ちとサイン色紙について少し。

入り待ちは皆さんご存知の通りかと思いますが、サイン色紙とは、みゆきさんの「夜会」やコンサートで早くから入場列に並ぶと、

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こんな引換券をもらえて、CDやDVDを買うとみゆきさんのサインがもらえるというなんとも素晴らしい制度(?)なんです。このために、入り待ちと合わせて4時間外で並びました、、、雪が降りそうな寒い日だったのですが、それでもみゆきさんのサインをもらった瞬間は、

わあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!っていう感動でした。嬉しかった。うん。嬉しかった。部屋に飾ってます。眺めてニヤニヤしちゃってます。

会場は赤坂のACTシアターだったのですが、会場も大きすぎずきれいで、何よりもカルツォーネがおいしかった…!熱々で冷えた体にはぴったりでした。ちなみに今回は19時開演だったのですが、前回の「夜会」までは開演が20時でした。それは、仕事が終わって急いで来なくていい、少しおしゃれしていける舞台を目指したからだそう。ステキ。

 

続いて内容、と行きたいところですが、このままだといくら書いても終わらない!!!ということで、内容を知りたい方はネタバレサイトをご覧ください。きっと私よりずっと詳しくて分かりやすいストーリー説明があるはず(雑)

だってまだ一度しか見てないから、ね。仕方ない。というわけで詳しい内容は割愛します(すみません)

今回の「夜会」は、北海道の「リトル・トーキョー」というホテルが舞台ですが、それは世界各地にある、日本人街「リトル・トーキョー」から着想を得たそうで。帰りたくても帰ることのできない人々が集う、故郷の代わりとなる場所を舞台にすることで、故郷という人の根幹をなすものと、そして人がその大切なものを得られない時に、代わりとなるものを求めるっていう本能的な部分を示したかったのでは、と感じました。みゆきさんの歌の多くは故郷がテーマになっていて(例えば「異国」「EAST ASIA」「黄砂に吹かれて」など)、今回の「夜会」は故郷の在り方の一つなのかもしれないなぁと。今は都市化されているために、日本人の中に故郷の感覚は薄れてしまっているけれど、心の故郷というか、子供の頃に見聞きしたもの、感じたものはずっと無意識のうちに心の引き出しの中にちゃんとしまわれてる。みゆきさんの故郷に対する感覚は、きっとそういう部分も含まれているのでは、とふと思いました。

最後に、朝ドラ「マッサン」の主題歌である「麦の唄」にある、こんな一節

麦に翼はなくても 歌に翼があるのなら
伝えておくれ故郷へ ここで生きてゆくと
麦は泣き 麦は咲き 明日(あした)へ育ってゆく

故郷から離れて生きてゆく決意、明日への希望でしょうか。中島みゆきを語るのは難しいです。今回の「夜会」は、もう一度見る機会があるので、また見直して考えてみようと思います。

 

余談だけれど、みゆきさんのドレス姿がお美しかった。後光が差してて、直視できないほど、、、あんな女性になりたい。がんばります(切実)

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今回も全然まとまってないブログを最後まで読んでいただき、申し訳ないような嬉しいような、、、もっとうまくまとめられれば…。次回はもう少し頑張りますので、どうぞあたたかく見守っていてくださいね。

ではまた。