バナナと宇宙

宇宙が人間に与える影響はいかなるものなのか。
20XX年、それを検証するために、ある一人の女性(てる)が実験台として選ばれた。その頃には、宇宙人サイドは地球に降り立つことが可能になっていた。そしてそこで生活することも。
ただ、彼らは、宇宙「人」と呼ぶのは躊躇われるような容姿をしていた。
スライムのような、アメーバのような姿。体は半透明だが、内蔵などの器官は肉眼では確認できない。しかし、彼らには人間でいう「感情」が備わっており、てるは、宇宙へと突き進むロケットの中で、彼らとあらゆる話をした。
からかうと怒る。褒めると照れる。恋だってする。人間を人間たらしめるものがなんなのかはわからない。でも、てるは、彼らを「人間らしい」とぼんやり思った。楽しかった。退屈しなかった。実験台に選ばれたときの言いようのない悲しさを、時々忘れてしまうくらいに、宇宙内での生活は楽しかった。

ーーそう、あの日までは。

…っていう夢をいつの日か見ました。
夢というより、想像でした。この後は、なかなかにショッキングな内容なので伏せておきます。

宇宙って奥深い…。前の記事で、はるな氏がブラックホールについてあげていましたが、そのニュースを見たとき、尊さというか、宇宙って…ハァ…(溜息)ってなりました。ブラックホールが「ある」ことは分かっているのに、それを捉えることがずっとできなかった。それを目にしたい。各国の電波望遠鏡を駆使して。限られた時間の中で。天候が良くなることを願って。

ブラックホールの輪郭があるって、不思議な感覚です。どこまでも続く闇、みたいな認識があったので。写真を見ると、尊いなあという言葉以外に見つかりません。

また、「令和」への移り変わり…。

新しい学年になって早々、いろいろなことが起きますね。3年生がんばるぞお!と自らを鼓舞します。

最近、新入生らしき学生をよく目にします。
私が1年生の時は、初回から、851教室ってどこにあるの!?変体仮名に使うペン買わなきゃー!レポートってどう書くの?そもそもパソコンまともに使ったことないよ…!履修ってなんや?ってあたふたしていました。

また、オリエンテーションの時は緊張して上の空でいたら、お昼休みにあちらこちらで輪ができていて絶望しました。完全に乗り遅れたのではないかと。
持参していた本をぱらぱらめくって、「あっ、私本読みたくて読んでるんです、友達できなくて焦ってるなんてそんなことあるわけない(ことはない)」ってオーラを発していたのです。
このときほど、本の内容が頭に入ってこない瞬間はありませんでした。

そしたら、横の列のちょっと遠くにいた子が話しかけてきたのです。えっ、天使かなんか?(現実だよな、これ、と目を擦りながら)

その子とは今でも仲良くやってます。
コミケは三連続で参戦しています。今年も行きたい。

その後も、自主ゼミやサークル、授業のクラスを通して友達ができました。焦らないことが大事なのだと、今では思います。

当時の自分に「焦らないことが大事だよっ」って言っても、「なに悠長なこといってんの!!」ってバナナの皮投げてくると思います(痛い)。それはごめんなので言いません。

今回の話にオチがあるかというと全くないのです。
焦りすぎないで、とお知らせするのはなんだか無責任のような気がしたので、「こんな初回からバタバタしてる先輩でも、学校に慣れてこられたのか…」と励みになれば幸いです。

新入生のみなさま、これからがんばりましょう、そしてよろしくお願い致します。

私も、誰かの心に残るような記事を書いていけたら、と思っています。

それでは、また。