こんにちは! 新年度お初のむーです。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます! 大学に少しずつ慣れてきたころかしら、いろんな授業、いろんな先生に触れて、知識と関心をゆっくり深めていってください。心から応援しています。
さてもさても、新年度になって、私自身も3年生という立場を得ました。新しい生活の始まり。まずは履修を組んで、自分のライフスタイルを確立させるところから始まるわけですが、必修がほとんどない分あまりにも自由で、選択のひとつひとつに不安がよぎります。
ものすごく取りたい授業に限って、他の絶対外したくない授業とコマが被っているし。はぁーーーッ仲良しかよ、えっじゃあどっちをとるの? と自問自答を試みても釈然とした答えは出ず。
自由って、怖い。自分の責任を自分で負う辛さを感じてしまって、ぐぬうと自己嫌悪に浸っています。今年21だというのに、あまりに幼いなぁ、と。
そんな不安定な心持の中、つい先週、法要のため父の実家へ里帰りをして参りました。
父の故郷は長崎県の壱岐島。古事記ゆかりの地です。
港と、
砂浜。
海がとても綺麗で、新鮮な魚介類がとっても美味しい島です。あと壱岐牛とか壱岐焼酎とか、グルメさんはお聞きしたことあるでしょうか。自然と豊かな資源に恵まれた長崎県の離島、それが壱岐です。
実に、4年ぶりの帰省でした。変わったもの、新しいものもたくさんありました。以前は一軒もなかったコンビニが二軒建っていたり(どちらもファミマでした)、さきほどちらっと古事記の話を出しましたが、そこにちなんだ雑誌「COZIKI」が壱岐限定で刊行されていたり。お土産屋さんで見かけてびっくりしました、めちゃくちゃに恰好いい。せっかくのご縁だし、日本文学科の皆様なら関心も深いだろうなので宣伝します、日本を代表するクリエイターが多数関わっているようです。これをあえて全国区にしないところに攻めの姿勢を感じる、ご興味がある方はぜひ。詳細はこちらから! https://coziki.jp/
そういった新しいものに触れつつ、父の運転するレンタカーから見える海や景色、おじいちゃん家の鍵のかかっていない引き戸、低い天井、落ち着くにおいは変わらなくて。小さい頃泳いだ海にも行きました、上の写真がそのとき撮ったものですね、誰もいない春の海。居心地のよさがすごくて、いつまでもいられる気がしました。やっぱり、この島が大好きだな、と再認識した帰省。
それで、話が戻るのですが、大人と子供についてです。法要のときに、もういつぶりに会うかもわからないいとこ達に会いました。私や姉とほとんど年の変わらないいとこが、もう二児や三児の母親になっているのですよね。しかも、本当にいいお母さんに。
甘えて抱きつく子供を優しく、愛情深く抱きしめる。はしゃぎすぎているときには毅然とした態度で叱る。当然といえば当然かもしれませんが、はしゃいでいるのを見てイラつくから叱るのではないのです。走り回るのが危ない狭い部屋だからとか、人にぶつかりそうになるからとか。子供や他の人の不利益になる可能性があるときに行動を見とがめる。ほんとうに、人のためのみを思い行動が出来る。同世代だからこそ、なんて大人なのだろうと思いました。
子供たちもほんとうにいい子に育っていて、よく笑い、遊びまわり、お姉ちゃんは下の子の面倒を見る、下の子もお姉ちゃんに懐いている様子が短い時間でも見て取れて、ものすごく素敵な家族だなぁとじんわり思いました。そんな家庭を築いている人々がいるのか。同世代で。それもそう、私ももう20を過ぎたのだから。
大人になっていく過程は様々あると思います。方法も様々。そこに家庭と関連づけるなら、大人になり、家庭を持ち、みたいなイメージを漠然と抱きはするものの、もしかしたらその順序は逆にもなり得るかもしれませんし、必ずしも家庭という道を通るとは限らないかとも思います。家庭を持たない大人も、私は多々知っていますし。反対に、家庭を持っても子供のままな人間も少なからずいて、そこが難しいところですが、私のいとこは確かに「家庭」を持つ「大人」でした。とっても、格好良かった。
たとえ少しずつでも自分の幼さから、自分なりの方法で脱却していく1年にしていきたいなぁと思います。まずは履修組みから。きゃああと2日間、頑張ります。
それでは! お相手はむーでした。