お久しぶりです、みどりです。
そろそろ覚えて頂けましたでしょうか。そうです、私はブログ部員しおりのペット、クサガメのみどりです。私がブログに登場するのは飼い主のしおりが何かに追われ切羽詰まっているとき。だけれども、今回は違います。しおりは至って元気ですが、今日は私が書きたいから書くのです。
実は私、先日怪我をしました。水槽の中で守られているカメが怪我をするわけがないって?そんなことはありません。私達だって日向ぼっこをする時には岩に登りますし、飼い主の注意をひきたい時は立ってみることだってあるんです(もちろん水槽の壁と岩のでこぼこを利用してですが)。だから、腕の筋肉を沢山使いますし、脚の筋肉だって当然使う。それで、私、この前はいつもの様に岩に登って甲羅干しをして、そろそろ水に入ろうと片手を砂利につきました。そうしたら、なんとしたことでしょう、砂利が思いの外少なくて、しかし、それに気が付いた時にはもう体の半分以上が岩から落ちかけていて、そのまま水の中に入ってしまったんです。「しまった」と思った時にはもうあとの祭り。片手が動かせなくなってしまって、しばらくじっとしているほかありませんでした。
飼い主に気付かれたら病院に連れていかれるかもしれないから、何事もないように振舞っていましたが、飼い主(しおりの母)には隠せませんでしたね。水替えの時に私の手を見るなり、いきなり患部をつんつん…って。
「何したの?」
(いや別に…、なんでもないですよ)
「岩から落ちたんだね」
(まあ、ひょっとすると、そういったところかもしれません)
「病院…」
(ビョウイン…?知りませんよ、私、そんなとこは)
こんな会話が目だけで行われました。「病院」という言葉を聴いてヒヤリとした私でしたが、どうやら連れていかれる気配はなく一先ず安心しました。しかし、その理由を後から知って少しばかり腹を立てたのです。なぜって、動物の医療費はとても高額なんですって…。私、実は以前にも一度手が動かなくなって、その時も自力で治しました。だから、今回もいけるだろうって話だったみたいで。まあ、そうですけど、実際そうでしたけど、何だかちょっと悔しいじゃないですか。「野生のカメは治療なしでも生きてるんだから大丈夫」って言われてるみたい。だって、猫なんか野生にも沢山いるのに、みんな大事そうに籠に入れられて動物病院に運ばれてるじゃないですか。私は病院は嫌いですけれど(まあ行ったこともないですけれど)、カメだってペットになれば野生を忘れるってこと、ちゃんと覚えておいてください。とは言え、うちの飼い主はちゃんとカルシウム砂利を買ってきてくれました。皆さん、カルシウム砂利というのは、その名のとおりカルシウムの含まれた砂利でして甲羅を強くしてくれるんです。カルシウム不足の方にはおすすめですよ、まあ人間に使えるかどうかは知らないけれど。
色々と話が脇道にそれましたが、まあこうしたちょっとした事件がございまして、最近はあまりブログに登場できなかったわけです。でも、もう完治したので今まで通り出られます。何の話をしたかったのかよくわからなくなってしまったけれど、まあ要するに、カメってすごいでしょって話です。犬や猫より強いんだから、ペットなのに、野生を忘れているのに、それでも医者いらずで10年以上も生きているんだから、ちょっとは誉めてよねって話です。しおりは疲れてくると決まっていつも「カメになりたい」と言い出しますが、あれには到底無理ですね。やれ春の花粉だの、やれ秋の花粉だの、インフルエンザの注射だの。そんなの全部、自力で対処できるようになったなら話を聞こうじゃないですか。
おっと、あんまり話過ぎていたらまた怒られる。最後に最近とってもらった写真を1枚。先日耳にしたのですが、モデルみたいな写真を撮ってもらってインスタグラムに出ているカメがいるんですって。私もそんなことやってみたい。こんなハンガーと一緒に映った写真じゃなくて、うちの飼い主にはもっと可愛く撮る技術がないのでしょうか。もっと技術を上げて、このブログで1回くらい写真集的な特集してくれないかしら…?