よるのしじまにしじみのはなし

寒いですね。本当に寒いですね。寒いと希死念慮が攻めてくるから嫌です。授業に行くのは嫌ではないけれど、外に出たくなくなるんですよね。寒いから。どうも、はるかです。
最近いろいろあって、しじみに詳しくなりました。貝のしじみです。あれ。お酒飲んだ後オルニチンってやつが肝臓に効くので、しじみの味噌汁を飲んだ方がいいらしいです。日本には三種類のしじみがいるそうです。9割がヤマトシジミです。しじみは汽水に住んでます。穴道湖が名産地です。しじみは水中の窒素を取り込んでくれます。そして水を循環させて浄化します。近年では収穫量が減ってきています。しじみが減りすぎないように気をつけなければなりません。しじみ。演習でやった小説に出てきたんですけどね。リュックにいっぱい詰まったしじみが、ぎゅうぎゅうに満員電車に詰められた日本人だと言うんですよ。わたしはそれを読んで以来、しじみを見ると複雑な気分になってしまうのです。梅崎春生の『蜆』という作品です。気になった方は読んでみてください。内容は明るい『羅生門』です。この『蜆』(読みはしじみ)という作品の「しじみ」について考察を書いたから、こんなにしじみについて詳しくなりました。
まぁしじみはそんなに好きじゃないんですけど。貝自体、そこまでですね。たまに砂が入ってて、「じゃり」ってなるのが悲しいじゃないですか。あれが嫌で。じゃりってしなくても良いと思うんですよ。貝だったら、帆立とかまぁ好きですね。あのやわらかいところが好きですね。刺身もすきだし、ホタテフライもすきです。オレンジのところはあんまり嫌だ。あとは前に初めて食べたらあわびがちょっとおいしかったですね。あとさざえの白くてやわこいところ。黒いところは長いので嫌ですね。牡蠣もあんまりですね。あさりも。そんな感じです。
そういえば、蜃気楼ははまぐりの見る夢だと言います。あんな小さな貝のくせに、壮大な夢を見るものですね。あんな小さい貝もあんな豪華で不思議な蜃気楼を見るのですから、わたしはもっと壮大で素敵な楽しい夢を見ても良いと思うのですよね。現実ばかりではつまらないし。蜃気楼のようにゆらりゆらりと地に足つかぬような、不思議に幽やかに漂っていたいのですね。潮の匂いがする、あの海に焦がれて帰りたがってるんですよね。なんか眠くなってきちゃったな。ずいぶん文体がポエミーになってきましたね。そろそろ寝ようか。
おやすみなさい。