お久しぶりです。ここです。
先月、Queen+Adam Lambertのライブに行ってきました。
26日のさいたま公演、28日の大阪公演、30日の名古屋公演と、なかなかハードなスケジュールでした。ファン(21)が家に帰る頃にはくたくたになっていたくらいなので、バンドメンバーにとってはさぞかし大変な時間であっただろうと思います。コロナが騒がれる中で来日し、全ての公演を私たちに届けてくれたこと、感謝してもしきれません。本当にありがとう。
今日は、Queenのライブの感想を連ねるだけのブログになります。私が人生で一番尊かった時間を、少しでも長く覚えておくためのメモ書きのようなものですので、軽く流し読みしていただければと思います。私の語彙力ではまとめきれないので、すべての曲目に触れることはしません。私がこのライブに感じたこと、特に印象的だったことを殴り書きします。
もし、この記事を読んでQueen聞いてみたい!ライブ行ってみたい!と少しでも思ってくださる方がいれば、とても嬉しいです。
ライブは”innuendo”に始まり、女王の王冠を模したセットが煌びやかに照らされていました。まるで女王の降臨を称えるかのように、重厚なサウンドがスタジアム中を駆け抜け、今か今かと待ち構える私たちの目を真っ赤な照明が突き刺していた。
そうして、熱気と期待に包まれた会場に”Now, I’m here”の演奏が響き始めます。
I’m just a, just a new man
Yes, you made me live again
(たったいま、ぼくは新しく生まれた)
(君が蘇らせてくれたんだ)
鮮烈なギターサウンドとドラムと共に、雄叫びのようでありながら伸びやかで美しい歌声がこの歌詞を歌い上げた瞬間を、生涯忘れることはないと思う。
私はそこで初めて、”Queen”という存在に出会ったような気がしました。それと同時に、私の中でQueenという伝説のバンドが息を吹き返したのを感じました。
私とQueenの出会いは映画『Bohemian Rhapsody』です。私はこの映画を「フレディとの出会いの物語」であったと思っています。それは今でも変わりません。
ただ、ライブでQueenの音楽を耳にしたとき、「私はまだQueenに出会っていなかったのだ」と思ったのです。フレディが、ブライアンが、ロジャーが、ジョンが、あの四人が作り上げた音楽を、その力を、世界を、私はそこで初めて身をもって知らされた。そんな風に感じました。
このライブは一貫して、Queenの生の存続を描いているようでした。私は永遠にあなたのものだと、私たちファンがQueenを愛し続ける限り、永遠にそばにいる、だから生き続けろ、そう力強く語りかけられたような気がしました。
“The Show Must Go On”の演奏の際、ステージ後方のスクリーンにQueenのロゴの金メッキが剥がれ落ちて、鈍色になる映像が流れていました。“The Show Must Go On”は、フレディが最後に歌った曲です。病に侵されたフレディが「ショーを続けよう」と絶唱したあの歌と共に、きらきらと輝くQueenが段々と姿を変えていました。それは、一種の「死」のようでありながら、死をも乗り越えた不死鳥のようだった。私には、この演出がQueenという存在の不死を物語っていたように思えてなりません。
そして、その曲に圧倒された後に”I was born to love you”と、「君を愛する為に生まれてきた」と、私たちは包み込まれる。
そうしてライブは最終局面へと入っていく、そんな構成でした。
最後の四曲の盛り上がりは、筆舌に尽くしがたい。まさに絶頂という言葉が似合う。そんな四曲。
”Radio Ga Ga”
”Bohemian Rhapsody”
”We Will Rock You”
”We Are The Champions”
全員が手をあげて、バンドが奏でる音にあわせて手を叩き、声を上げ、全力で音楽を楽しむことしか考えていない空間。今までの人生で一番美しい景色を見た、と本気で思いました。とにもかくにも、最高、それ以外言いようがありませんでした。
あの音楽を聞けたこと、彼らと共に歌えたこと、あの景色を見られたこと、一生の宝です。どうかこれからも元気に、長く、素晴らしい音楽を世界に響かせてください。ずっとずっと応援しています。
さて、ここから、少しQueenの音楽についてお話させてください。
Queenの音楽というのは、決して明るくありません。けれど、暗くもない。
毎日死んでいくみたいなんだ、誰か愛する人を見つけてくれ。
プレッシャーが僕の上にのしかかっている。
今何をすべきかなんて分かってる。しっかりしようと思ってるさ。
一瞬も無駄にするな!
俺を止めないでくれ!
全てが欲しい!
自由になりたいんだ!
この命すら惜しくない。
誰が永遠に生きたいと思う?
ぼくの呼びかけは聞こえているかい?
手を取り合ってこのまま行こう、愛する人よ。
上を向きすぎているわけでも、下を向きすぎているわけでもないのです。
俯いたら、ぶんなぐって顔を上げさせるし、天空ばかりを見つめていたら、「おい!」と横から声をかける。Queenの音楽は常に前だけを見つめ続け、それでいて、常に私たちのそばに寄り添ってくれます。そうして最後に「We Are The Champions! My Friends!(俺たちは勝者だ!友よ!)」と肩を組んで笑ってくれる。
音楽は不滅です。その音楽に救済される人間が存在し続ける限り。
この人生が続く限り、私はQueenの音楽に祈り、救われ続けるのだと思います。
そして、私がQueenを愛し続ける限り、Queenは永久に私と共に歩き続けてくれる。
そんな音楽に出会えた時点で、私は勝者なわけです(笑)
ありがとう、クイーン!また会えるのを楽しみにして生きていきます。
それでは!また。