なんにもしない1週間

母「世の中、大変なことになったね」
娘「外出禁止だってね」
母「テレワーク、家族の協力も必要だね」
娘「家で仕事するんだもんね」
母「電話独占されるのかな…」
娘「そうなるかな…」
母「あっ!!今スマホで電話すればいいのか!!」
娘「確かに、スマホあるじゃん!!」

世にも奇妙な物語?いいえ、我が家で本当に繰り広げられた会話。何だか気持ちの悪いおかしな会話と思われた方、あなたは時代にしっかりと乗れているようです。隠さずお話しましょう。母と娘、何を間違えたかと言うと「テレワーク」の「テレ」の意味。二人そろってテレフォンだと思ってた…。イメージだと昔のドラマとかで見る両耳に受話器を当てた感じ。自宅で固定電話使って仕事か…となって、いや今の時代スマホじゃない?となって二人して大爆笑。でも、後からわかりました。そもそもテレフォンワークじゃなかったのね…。

ご無沙汰しております、生まれる時代を間違えました、しおりです。

前期は全てオンライン授業に決定したようですね。メールを見た瞬間ドキッとしました。この前、Zoom使っておいてよかった…。本当に私はアナログ人間で、これからの授業について行けるのかかなり不安です。でも、こんなことがないとなるべく避けて通ろうとするに決まっているので、長い目で見ると本当にいい機会だと思っています。

でも、不安は色々ありますよね。私の場合、一番気がかりなのは卒論です。授業開始は遅れています。図書館も閉まっています。いつ開くかもわかりません。提出期限はどうなりますか?図書館行かずにどうしますか?ゼミの発表どうしたらいいですか?不安が次から次へと押し寄せました。卒論に向かって突き進んできた3年間。正直悔しいです。だけど、こればかりはしょうがない、やれることをやるしかない。それで、やれることって何か、それを見つける力はこれまでの授業でしっかり身に付けさせてもらいました。だから、きっと大丈夫。一時は焦りましたが今はそう思っています。

こんな事態になって気持ちも何だか沈んでしまいますが、見方を変えるのってとっても大切だと思います。私事ですが、この3月は緊急事態宣言どころじゃない日々を送っていました。高校以来安静にしていた扁桃腺をやらかしてしまったのです…。そして耳鼻科のおじいちゃん先生に言われました。「1週間、今やっていること全てやめなさい!!じゃないと治らない!!免疫力まずいよこれじゃ!!」。何もしないってどういうこと…と頭の中は?でいっぱいになりました。卒論、ただでさえ不安なのに1週間何もしないってあまりにも不安じゃないですか。でも、従わないと手術になりそうで、それはもっと不安…。だから、本当に1週間好きなことしかしませんでした。寝て、起きて、動画見て、本読んで…。後は少し近所を散歩したり、母と料理をしたり。こんなに何もしなかったのは初めてっていうくらい本当に何もしない。悪く言えば手持ち無沙汰な1週間だったかもしれませんね。ですが、私にとっては意外にも豊かな1週間として感じられました。気持ちがせかせかしていない、ゆったりと時間が流れていく。こんな時間もいいじゃんって思ってみると、何だか楽しくなってきたのです。

作家たちってよく静養(?)に行ってるイメージありませんか?どこかの温泉でまったりと心と体を休めるみたいな。1週間、自宅で何もしないで思ったのは、案外、家でも静養ってできるということ。好きな本読んで、好きな飲み物飲んで、好きなテレビ見て。こんな時にしか味わえない時間の流れ、私は貴重だと思います。気持ちが沈み込で不安になってしまった時にこそ、「なんにもしない1週間」おすすめです。何てことのない時間にも幸せを感じますし、何かできることにもありがたさを感じられる。旅行にでも行ったと思って、自己免疫力アップのために敢えて取り組んでみると新しい見方と巡り合えるかもしれません。

もう4月、新学期はスタートできなくても春はやっぱり新しい感じがする。
1日でも早く終息に向かいますように!
1日でも早く時代に追いつけますように!(あっ、これは私の問題です…)

それでは、また。