※この物語は

どうも、はるかです。5月になり、永遠の春休み!も終わりを迎えつつあります。嬉しいような、寂しいような。元々インドア引き籠り気質なので、この生活もつらくなく、楽しんでいましたが、たまにはお外にも出たいなとやっぱり思ったりしたりします。おかげで最近身体が硬くなってきました。運動してないせいかな。ついでに声も出しづらくなったような気がします。誰かと会話してないからかな。
さてさてそろそろ授業の準備をしなくては、とリモートワーク用のヘッドセットを買いました。といっても買い物は親に頼んだのですが(家族連れの買い物は控えましょう)そしたらチャットゲーム・実況用の本格的なゲームセットを買っていただきまして。いやびっくり。実況者ごっこができますね!それでテストも兼ねて、ネットで知り合い電話で話していた友達とzoomをしてみることになりました。が、友達は嫌がっていて、「電話でいいじゃん〜」とごねるので、しょうがないにゃあと私はビデオ通話で、友達はビデオをオフにしてました。最初はそれでも楽しく話せていたのですが、ふと「私だけ顔を出すのはなんだか不公平では?」と不満に思い始めました。それで、「やだやだビデオ繋いでよね〜!」と全力でごねてみましたが、「カメラ壊れてるから」とか「化粧面倒だし」で繋いでくれない。最終的にカメラは付けるけどかわりに自分の顔じゃなくて、ぬいぐるみを置くことで決着が付きました。
その日から私と彼女のぬいぐるみと彼女の声で通話が始まりました。彼女は通話を重ねる中で、カメラにうつすのをぬいぐるみから人形に変え、人形もかわいくて精密な女の子の人形になりました。ふと気づいたのですが、人形の後ろにちらりと見える背景のスチールラックは、私の部屋と同じものです。カーテンも同じ柄、時計も同じ位置。ちょこっとだけ怖くなりました。冗談めかしてそのことに言及しても、彼女は何も言ってくれません。そのうち人形がやけにリアルになりました。ついには画面の前の私と同じ服を着てました。
近々、顔を出す決心がついたらしく、「明日は顔出しするね〜」と話してました。もし彼女の顔が私とそっくりだった場合、私はどうすれば良いでしょうか。
最近身体が硬くなってきました。運動していないせいかな、と思っていましたが、今は関節に切れ目があるように感じます。声も出しづらくなってきました。人形は喋る必要がありませんから。