ナウシカを観に行ったという話

行きました。

ナウシカ、めっっっっっっちゃくちゃ、タイムリーな話では……?

 

こんにちは!むーです。8月がスタートして、授業も課題もこの一週間を切り抜ければ夏休み。
外に出ることもままなりませんが、個人的な目標としては、コロナ禍や就活で止まっていた、人との時を進める夏休みにしていけたら、と考えています。この時間の出来るときに、もう何ヶ月も話していない人達とオンラインで連絡を取って、停滞していた事柄を進めていかなければなりません。頑張るぞ。

さて、冒頭に戻りますが、本当に久しぶりに外に出て、映画館に行ってきました。
現在、スタジオジブリ作品が映画館でリバイバル上映されています。
恐らく、コロナ禍で公開が順延してしまった映画の穴埋めや、映画館で映画を観てほしい、それならスタジオジブリの作品を大画面・かつ立体音響で観ることに意義を覚える人は多いだろうから、といった事情から実現した企画であると存じます。

上映されている4作品のうち、ほぼ初見だった『風の谷のナウシカ』を選んで観ました。
世界観に引き込まれ、夢中になって観ていたのですが、「ちょっと飲み物を飲もう」と思ったときに、気がついたのです。

マスクが外せない。

『風の谷のナウシカ』には、物語の根幹を成す装置として「腐海」が登場します。その「腐海」の瘴気に当てられると5分もしないで肺が腐るとされ、登場人物はマスクなしには「腐海」では過ごすことができない。
ちょうど、その「腐海」の場面でマスクを外そうとして、私は初めて、この作品と現代とのリンクに気がついたのでした。

映画館では、鑑賞中も飲食時以外はマスクを着用することが求められています。もちろん、映画館の外に出て、自宅に着くまで、私たちはマスクを着け続けていて。
まるで世間が「腐海」になっているかのように、その時の私には感じられました。

私は、映画が「腐海」に与える意味性が、そのまま新型コロナウイルスに重なるとは考えません。「腐海」は明らかに人間の自然破壊へのアンチテーゼですが、その点については度外視した上で、現在の状況を客観的に眺めるものとして、『風の谷のナウシカ』が機能しているように感じました。

今の時期にこの作品を観て、受け取るものは人それぞれだと思います。
少しネットで調べてみても、私と同じことを言っている人はものすごくたくさん見つかりました。自分の考えを深めたくてふんふん、と読んでいましたが、1点だけ、「これは違うんじゃないかな」と思う意見がありました。
曰く、「宮崎駿は預言者である」。
ちゃうんじゃないかと思います。ただ、歴史が繰り返しているだけなのではないかな、と、そう思うのです。

尻切れトンボになってしまってごめんなさい……
とかく、今のこの時期に、映画館で。『風の谷のナウシカ』という作品に出会えてよかったなと、心からそう思います。漫画買おうかな。
きっと、この作品が上映対象に選出されたのも作為的なんだろうなとも思います。

それでは今日はこの辺で! 変に論文調に引っ張られていつも以上に文体が固い! むーがお届けしました!