こんばんは、しおりです。
何だか暑い日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
先日の更新は5月28日。模擬授業の準備に追われる中での更新となり、簡単な文章で終えてしまいました。実は書きたいことがほかにも沢山ありまして、今回はブログ部長に無理を言って、6月初日の担当にしていただいたのです。さて、今日は思う存分、この前書けなかったことを書こうと思っていたわけですが…、なんとですね、今日もまた書きたいことが増えてしまいました!次回と言っていたら、記憶は薄れてしまうものですので、今日は2回分をまとめて書く意気込みでおります!
内容は森下典子さんの講演会と、狂言のワークショップについて。
まずは、本日行われた講演会「日日是好日」についてお話させてください。
生涯学習センター主催で行われた講演会で、講演者として本学国文科卒業生の森下典子さんにお越しいただきました!学生時代のこと、現在に至る過程、『日日是好日』に描かれていたお茶の世界についてなど、様々なお話を伺いました。本作は映画化もされておりますので、映画化にあたっての裏話や出演された樹木希林さんのエピソードなど、実際に現場で目にしたことも沢山お話しいただき、大変充実した時間を過ごすことができました。
私は日本文学科3年生の友達と一緒に司会をさせていただいたのですが、壇上という皆の視線が集まる場所で話すというのは何だか少し空気が違うものですね。とても緊張してしまい、森下さんのお話を伺いながら「次の質問は何だったかな…」「時間は足りるかな…」と、つい頭の中を色々なことが巡りました。しかしそんな中で、(これは本当に不思議なことなのですが、)自分が壇上にいるということを忘れてしまった瞬間があったのです。
一度目は大学時代の専攻を伺っている時のことでした。森下さんは『建礼門院右京大夫集』を研究対象にされていたようなのですが、彼女の和歌の詞書がエッセイであるとおっしゃっいました。私はこれまで、詞書は詠歌事情を説明するもの、つまり説明文であると捉えていました。古典が苦手な私としては、その詞書を前にしただけで何となく気分が沈んでしまうのでした。何と表現したらいいでしょうか、電化製品の解説書を読むような感覚と言ったらいいでしょうかね。早く和歌という本体に触れたいのに、何行も何行も説明書きがあって、しかし、読まなくてはやっぱりわけがわからなくて。それを詠者によるエッセイだと考える森下さんの言葉に強く胸を打たれました。日本文学科に入学し、文学への向き合い方を考え直すきっかけはこれまでにも沢山ありましたが、今回もその一つであったように思います。
そして二度目は、自分の心を預けられる、何かもう一本の道を持っていることの重要性について、お話をいただいている時のことでした。目の前のことに追われながら、しかしそれが充実している証のような気がして、私は何も考えないままに毎日に満足していました。しかし、大学以外のこととなった時、一体私には何があるのでしょう。「大学生活」という一本の道の他に何の道もない。ふと、そんなことを感じました。新しい何かを見つけてみたい。或いは、今ある何かが、実は後から考えてみると「もう一本の道」だったなんてこともあるのかもしれない。そんなことを考えていると、ここが壇上であることも忘れ、森下さんのお話に引き込まれていました。
森下典子さんは、『日日是好日』の世界観をそのまま体現したような本当に素敵な方でした。とっても上品な方で、それでいてお話にユーモアがあって、気さくな方でもあって。大先輩のお話に聞き惚れる、幸せな一日となりました。
さて、今回のブログはまだまだ続きます。
続いては今週月曜日に行われた、狂言のワークショップについて。
月曜日一限に、狂言師の野口隆行先生に直接ご指導いただく機会がありました!!「舞台芸術の歴史(東洋)」という授業だったのですが、毎週解説を聞いて映像を見ているからこそ、実際に活躍されている狂言師の方のお話は大変興味深いものでした。迫力がすごいのは言うまでもないことですが、私が何よりも驚いたのは先生の表情です。狂言は素顔で演じるものが大半で、その内容も笑いに重点が置かれています。実際に鑑賞に行った際にも、狂言師の方の豊かな表情にふと笑ってしまうことが多々ありました。それはきっと、舞台上で観客も大勢いて、みんなが笑おうと構えているからこそできるものであるのだろうと思っていました。しかし、野口先生は、たった数十人の受講生を前にして、解説を挟みながら、舞台上の演技をそのままに再現してくださったのです。演技に入られた瞬間、一気に会場の空気が変わるのを感じました。そして、野口先生の笑顔を見ていると、何だか楽しくなるような、笑いたくなってくるような、鑑賞している時と全く同じ幸せな気持ちになりました。月曜日一限、一週間の初めから素敵な時間を過ごすことができました。
今週は色々とやらなくてはならないことがあって忙しい一週間でしたが、ふと振り返ってみると、まさしく「日日是好日」、毎日がとってもいい日であったと感じます。野口先生も森下先生も本当に笑顔の素敵な方で、改めて笑顔の力を実感する一週間でもありました。
さて、来週に待ち構えるのは9日のオープンキャンパスですね。今までも幾度かお手伝いをさせていただきましたが、「今年は何だか違う…!」と感じております!!私自身も笑顔で皆さまをお迎えできるよう、準備に励みたいと思います!!
最後に写真を二枚。一枚目が森下先生の講演会、二枚目が狂言ワークショップ(まさかの撮影可でした!!)です。


それではまた。