感動と出会う夏

お久しぶりです、しおりです。

8月も気が付けば後半となってしまいましたね。やりたいことは沢山あったのに、暑さにやられてぼーと過ごしてしまう日が続きました。しかし、ようやく湿気も取れてきたようで、昨日は開け放した窓から虫の声が聞こえてきました。暑さに弱い私としては、とても嬉しい秋のしらせでした。

さて、今日は2つの「感動」のお話。

1つ目はつい昨日のこと。

昨日は近代自主ゼミの集まりがあり、皆でとある作品について話し合ってきました。

それは、室生犀星『蜜のあわれ』。

金魚が人間に化けるという何だか不思議な内容で、美しさと残酷さが入り混じったような、とても一言では表現できない作品です。考察したい箇所が沢山あるので、幾つかのグループにわかれて夏休み中に考えを深めました。昨日はそれを発表し合ったのですが、他のグループの発表を聞くのはとても新鮮なものですよね。金魚の「赤」が強調された作品なのですが、「あか」「赧」「朱」「紅」と場面によって表記が違ったり、作中に登場する「ゆうれい」が消えるときには必ず水が描かれていたり。新たな気づきがある度に感動させられる、そんな作品であると感じます。金魚に「ゆうれい」、何だか少し夏を感じるような作品ですが、夏の終わりのこの季節に読んでみるのもいいかもしれません。

もう一つは、先日久しぶりに遊びに行ったディズニーでのお話。

以前のブログにも書きましたが、私は小さな頃から夢の国が大好きです。現実を忘れられる空間ってすてきですよね。しかし、残酷なことには、夢の国にも入場料というものがあって普段はなかなか行けません。長期休暇だけの特別な楽しみです。

そして最近、ディズニーシーに新しいアトラクションがオープンしました。その名も「ソアリンファンタスティック・フライト」。開園10分程でファストパスがなくなり、普通に並ぶと300分以上待たされることもあるというこのアトラクション。事前のイメージトレーニングを入念に行い、ファストパスを取ることに成功しました。

内部の詳細はお伝えしません。何も知らずに乗るべきアトラクションだと思うからです。ただ、感想だけを述べるとすれば、ディズニーにいることさえ忘れてしまうアトラクションといったらいいでしょうか。そして、ようやく取れたせっかくの休みに子供にせがまれやって来たのであろうお父さん方の歓声が、その子供たちの声に交じって聞こえてくる、そんなアトラクションです。ディズニーは今までにも数々の夢を見せてくれましたが、ここまで衝撃的なアトラクションは初めてです。終わった後にゲストから自然と沸き起こった拍手の音が、その感動を決定的なものにしました。

長期休暇には、いつもとは違う様々なことを体験できる時間があります。今年は9月19日まで。昨年度よりは少し長めの休暇です。8月はすっかり暑さにやられていましたが(といいつつ夢の国には行きましたが)、9月中に何かもう一つ、今だからこそできることをしてみたいと思っています。感動はいつまでも残り続けるものです。本の中からも感動を得られますし、遠出をした先にも感動が待っているかもしれません。沢山の「感動」を得て、後期へ向けてのエネルギーにしたいと思います。