虹色の暗室

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劇団Radish 第20回本公演
『虹色の暗室』
作 下島瑞樹
演出 菅野新
演出補佐 下島瑞樹

これは、とある暗室に集まった人間達のお話。
かつて居たはずの最愛の人に、彼らは再び巡り合えるのだろうか。

「違う、違う! あの子は! あの子は、私の……!」

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<公演日程>
9/14(土) 13:30 18:30
9/15(日) 13:30 18:30
9/16 (月・祝) 18:30
上記は開演時刻です。開場は開演の30分前です。

<会場>
駒場小空間(東京大学駒場キャンパス 多目的ホール)
京王井の頭線「駒場東大前駅」より徒歩7分

<チケット>
予約制
無料(カンパ制)

ご予約はこちらから↓

http://481engine.com/rsrv/webform.php?sh=2&d=ba609e5c04

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 こんにちは!むーです。このたび、所属サークルにて演劇を上演します。

 舞台は、高校の写真部。青春のまっただなかにいる4人の生徒と顧問の先生の物語ーーそのはずなのだけれど、なんだか様子がおかしい。

ネタバレしてはいけないので、とてもぼかさなきゃいけないのがうううう(ハンカチを噛んでうなる)という感じなのですが、何も見えない「暗室」の中、どんどん世界が広がって、人と人が離れ離れになって、そしてまた巡り合おうとする、そんなお話です。

 演劇はナマモノである、とよく言われます。後にも先にも、この劇が上演されるのは、9月の14日〜16日の間だけ、もし気になられる方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ駒場東大前駅まで足をお運びください。上演時間は90分、チケット代も無料です。映画を観に行く、みたいな感覚でお越しいただけましたら幸い……!!!

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 さて、私はこの劇で、拙いながらも上部に貼り付けたチラシを作成したり、大道具を作ったり(このおかげでエーゲ海帰りばりの日焼けをしてしまったのでした)、衣装をに微力ながら携わったりしています。

 資料をいただくため、インスタントカメラを携えて、新宿のレンタル暗室にお邪魔したこともありました。最近あんまり話せていなかった、高校時代写真部だった子にお話を聞かせてもらったこともありました。

 いつも、演劇で体験できることの振れ幅の大きさに驚ろかされています。世界が広がっていく感覚。

 1つの表現物を魅力的に作り出すには、実に様々な方面からのインプットが必要です。

いきなりなんの話や、と思いますが、私が日本文学に足を踏み入れたきっかけとなった作家・宮澤賢治は、地質学者であり、教師であり、チェロ奏者であり、他にも実に様々な顔を持っていました。だから、それぞれがリンクしあって、銀河の中を少年2人が旅する『銀河鉄道の夜』のような世界が生まれていったのだろうと思います。

 人生の中で経験したこと、あるいは経験したことのないこと、それらが一気に合わさって、1つの劇が出来ていく。その上、演劇は一人でするものでありません。30人近くの経験と、それに伴うアウトプットによって、世界は構成されていくのです。

 毎度のことながら、出来上がった大きなものを眺めて、「人の力ってすごいな」と月並みにですが、思います。

 おそらく今回が、私がこのサークルで参加する最後の劇になるだろうと思います。一瞬一瞬を大切にしながら、私に出来ることを、よりよい劇をお観せできるように頑張っていきたいと思います。

それでは!劇場でお待ちしています。お相手はむーでした!