こんにちは。とみーです!
先日、栃木県湯西川温泉に行ってまいりました。平家の落人が過ごした地としても有名な場所です。
ローカル線を乗り継いで旅をしたのですが、私の地元から片道約三時間、そして往復で六千円かかりませんでした。安い!
東武日光線なる、四両の電車に乗りました。席は全てボックス席で、フッカフカでした。湘南新宿ラインなどの混んでる車両とは違い、まさかの一車両貸し切り状態。旅行のタイミングのせいもありますが、誰もいないので、はしゃいでしまいました。
こんな感じです ↓
出発時間がお昼ごろだったので、湯西川温泉駅からバスに乗ってそのままホテルにチェックイン。
お部屋へ案内されて驚きました。なんと部屋の名前(?)が百人一首!!他の部屋の名前も確認したのですが、全部百人一首でした。テンションが上がってしまい、部屋名を見ながら百人一首を唱える人になりました。多分、日本文学科の人なら思わず唱えたくなってしまうのではないでしょうか。部屋の中には掛け軸があり、部屋名と呼応した百人一首が書かれていました。こだわりの感じる仕様が素敵すぎて、一緒に来ていた友人と「雅~~!めっちゃ雅いいい!!」と(迷惑にならない程度に)叫びました。
ホテル内で平家に縁があるからこそだなあと感じたのはこちら。↓
一枚目ですが、平家王朝がさねと書いてあります。部屋の下駄箱の上にありました。さすがに他のお部屋は確認できませんでしたが、恐らくそれぞれの部屋で違うかさねが飾られてあるのでしょう。やっぱり雅!
二枚目は白拍子の写真。湯西川では、夏になると平家大祭というお祭りがあるようです。
ホテルの廊下の壁に、祭の様子を撮った写真が展示されており、こちらもその一部です。写真の右下部分には「平家大祭(6月5・6・7日)で舞う白拍子の舞」と書かれております。
私が後期でやった中世文学講義という授業でちょうど白拍子が出てきていたので、思わずパシャリ。
一泊二日だったのですが、温泉は貸し切り状態で楽しむことができました。会食形式のご飯もめちゃくちゃおいしかったです。掘りごたつになっている囲炉裏で、ニジマスを焼いて食べたのが最高でした。
一つ残念だったのは、楽しみにしていた「平家の里」という観光施設が休館だったことです。事前に調べなかったのが悪いのですが、丁度私が旅行に行った日から、恐らくコロナ予防のためと思われる消毒休館期間に入ってしまっていたのです。そのため、一日目も二日目も、湯西川で大きな観光をすることはできませんでした。無念。
湯西川温泉では、夏には平家大祭、竹の宵祭、湯殿山神社大祭、また冬にはかまくら祭と素敵なイベントがあります。ですので、今度はイベント期間にリベンジしようかと思います。平家大祭では本格的な装束をまとって、かなり大規模に行列や舞などを行うそうです。今回は、ホテルの廊下で写真を鑑賞するのみでしたが、ぜひ行ってみたいです。
かまくら祭の方も、死ぬまでに見たい風景五十選的なものに入っている程美しいらしいです。(一緒に宿泊していたおばちゃんたちに教えていただきました)
何も見ないで帰るのも悔しいので、二日目は一時間に一本の電車を待つついでに「龍王峡」という駅で降りて大自然を観光しました。壮大な名前からして何かあるだろう、という予測のもと降りたため、完全にノープランでしたが、大当たりでした。
めちゃくちゃ綺麗な景色!そして人もいない!(一枚目の人は私です)
茶屋のおばちゃんの好意で荷物を預かってもらい、一時間近く山を歩きました。丁度穏やかな気候の日だったため、山の空気が程よく涼しく爽やかで、最高の気分で旅行を終えることができました。
電車を逃したら帰れないという田舎特有の状況を楽しみつつ、のんびりノープラン旅というのもたまにはいいものですね。
肝心の「平家」要素をあまり持ち帰ることができませんでしたが、湯西川ではどこを見ても「平家」という言葉があって、とてもワクワクしました。リベンジ旅行を果たしたら、今度こそ、「平家の里」へ行ったり、何かしらのイベントに参加できたらいいなと思います。
かなりお財布に優しい旅行なので、湯西川、関東圏に住む人におすすめです。ローカル線乗り継ぎでぜひぜひ。
それでは、またお会いしましょう。