束の間のときめき

こんにちは、れいかです!

部屋には日の光が差し込み、カーテンを開けると青々とした若葉が光を浴びながら風に揺られています。
穏やかな午後。けれど静かすぎて不思議な気持ちになります。まるで夜のような「しーん」とした静けさです。

電車に乗る頻度が大幅に減って、家の近くを歩くことが増えました。
緑色の葉を身にまとった木々、美しく鮮やかに咲く花々。以前よりも身近な自然に目が向くようになりました。
最近ワクワクしたのはチューリップを見ていたとき。

チューリップtulip

チューリップは小さい頃から好きな花です。
幼稚園生から小学生の間は、毎年庭の花壇にチューリップの球根を植えていました。
赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、紫。色とりどりに並んだチューリップを見ると心が躍りました。
花びらの外側と内側で色が違うチューリップも、色の変わり目の部分が魅力的で目を引きます。

写真は、家の近くの道路沿いの花壇です。
チューリップの色はピンク単色。でも場所によって濃淡が違いました。
「春」や「四月」を色で表すとしたら、私はこのチューリップの色がぴったりだなと思います。
優しさ、愛、喜び、春。どれも目に見えず、物で示すことはできないけれど、私にとってこのチューリップは、それらを感じさせてくれる存在です。
花をなにかの象徴にする必要はないのかもしれません。
しかし、この桃色の色合い、何かを包んでいるように丸みを帯びている花弁、一見すると柔らかそうだけれど芯がある触感、光を受けて様々な表情を見せるところ、まっすぐ凛と背筋を伸ばしている姿からは「綺麗」や「美しい」を超えた、もっと大きなパワーを感じます。

たとえ世の中がどんな状況だったとしても、季節の巡りと共に芽を出し、花を咲かせる植物たちを見ていると安心します。
動じずに、自身の役目をしっかりと果たしているようにも見えます。

揺らいでいるときにしか目に留まらない景色がきっとある。
このささやかな癒しを力に変えて、前進したいと思います。

それではまた!