夢見る少女じゃいられない

本当にまだ幼かった頃「何になりたいの?」と聞かれたとして、魔法使いにもヒーローにもなれました。なれたはずなんです。小学生になる頃には「将来の夢はなんですか?」と聞かれるようになりました。それが職業を指していることはなんとなく分かってて、もう魔法使いやヒーローにはなれませんでした。漠然とアイドルやスポーツ選手などもなれる人は限られていて答えない方が良いんだなと察しました。中学生になって「何の職業につきたいの」と言われるようになりました。夢は仕事を指すものというよりかは、空想になり、職業は夢はではありませんでした。小学生までは許されてた職業のいくつかは答えられないものになっていました。高校生になって「どの大学に行きたいの?」と聞かれるようになりました。大学生になって今「どの企業に就きたいの?」と聞かれます。何にでもなれるなんて嘘なんだから、最初からそう言ってくれればいいのに、と思いました。何になりたいの?なんて聞かないでくれよ、と思いました。
インターンの申し込みの〆切が近づいてきました。
やだやだお仕事のこと考えるのやだ〜!だってみんな会社楽しくないって言うんだもん!!!学生時代が楽しかったって情けないことばかり言う!その後は全部余生か!?常に最大風速で楽しく生きていきたくはないですか!?
お仕事ね〜、探偵とかやりたいな〜!洞察力無いから無理かな〜!小説家とかやりたいな〜!才能と勇気が足らないから無理かな〜!正義のヒーローになれるほど素直じゃないし、魔法使いになれるほど努力家でもないし、現実は甘くないけれど、夢を見たっていいじゃないですか。その一歩を踏み出さなければまだ夢の中にいれるのに、踏み出したら決まっちゃうじゃないですか、人生。まだモラトリアムの温もりが恋しくてネバーランドが愛しくてノスタルジーが離してくれそうにないんです。世界が終わる日の恋人のように「もう少しこのまま」を続けていたいのに。時間だけが過ぎていくから僕は私は……
社会人になれるか正直ちょっと怪しいです。