今更ですが旅行の報告書です

おはようございます。かつーんです。
もうお休みが終わってしまいますね……。残念でなりません。
世間ではとっくのとうに始まっている学校も多いでしょうし、この学校の夏休みは長い方なので贅沢な戯言ですが、もうちょっと休みたかったなー……なんて。
最近は課題の為に昼夜逆転生活(我が家でのまたの名をフクロウ生活)をしていたので、これからの朝が心配です……。
自業自得と言えばそうなのですが。
さて、今回は前回宣言したように、中古自主ゼミ旅行の報告をしたいと思います。
9月3・4日の2日間で行ってきたのは、斎宮歴史博物館、伊勢神宮の外宮、内宮、せんぐう館です。
あゆみさんと行っている所が被っているので、写真は割愛させて頂きます。
以下、長くなりますので畳みます。


☆斎宮歴史博物館
斎宮跡からの発掘品や発掘中の写真、斎宮を再現した模型、斎宮で出されていた料理など沢山の展示物がありました。
土器の復元パズルや出土した土器の時代分類クイズなど、楽しみながら知るコーナーも充実していて、面白かったです。
斎王群行や斎宮の様子を再現した映像の展示もありました。
当時の言葉での会話(字幕付き)や布の献上の仕方などの再現具合は、細かい所までしっかりしていて勉強になりました。
斎王の簡易事典もあったのですが、名前の読みが殆ど訓読みだったのが気になりました。
(音読みと訓読みのどちらが正しい読み方なのか、私には分かりませんが、普段は大体音読みで読んでいるので)
そういえば、皆さんはご存知でしょうか。
格子(寝殿造りの格子を取り付けた板戸)って2種類あるんですよ。
外側に開くものと、内側に開くものです。
外側に開くものは大きな1枚の戸を釣り上げるのですが、内側に開くものは上下半分に分かれていて、上半分を釣り上げて、下半分を取り外すのだそうです。
斎宮の模型は外側に開く種類でした。
昔読んだ『枕草子』の漫画では、格子を内側に釣り上げていたので、「あの漫画、間違えていたんだろうか」と一瞬焦りました。
(先生、解説有難うございました。m(__)m)
☆外宮
割と朝早くから行ったお蔭か、結構すいていました。
風が吹いている割にはジメジメしていたので、あまり涼しくなかったです。
行ったことがある友達によると、8・9月は5時くらいから空いているので、9時にはもう込み始めてしまうんだとか。
大体の宮を参拝し終えた頃には、結構な人がもう来ていました。
工事中の様子というのは、なかなか見られない貴重な風景で面白かったです。
それと同時に、幕が張ってあってちゃんと見えない部分があったことは残念でしたが。
☆式年遷宮記念 せんぐう館
装束や神宝自体とその過程を表したパネル、建築に使われた道具の展示、神宮と稲作の関係を紹介した映像などがありました。
結構行事が多いことに驚いたのですが、何故か7月の欄だけ見当たりませんでした……。
入れ忘れたのでしょうか。
あと、斎宮の原寸大の再現モデル(一部)があったのですが、これがまた非常に大きい!
高床式なので、私の頭の随分上に床がありました。
それでいて釘を全く使わず、木を上手く組んで作っているというのですから、当時の建築技術には感嘆するばかりです。
☆内宮
結構な人が参拝に訪れていて、随分賑わっていました。
外宮と同じく、工事中の様子は面白かったです。
ただ外宮よりも広いので、それぞれの宮が少し遠かったです。
砂利道なことも相まって、運動不足の足にはかなり堪えました……。(-_-;)
五十鈴川が澄んでいて綺麗でした。
そういえば、内宮の巫女さんの袴が緋袴ではなかったんですよね。
(暗い赤紫っぽい色でした)
外宮の巫女さんの袴は緋袴だったので、少し気になりました。
引率して下さった先輩によると、もしかしたら内宮の方が(嫌な言い方をすると)格が上という見方をしているからかもしれないとのこと。
正確なことは分かりませんでしたが、色々と推測が出来て興味深かったです。
●食事について
3日の夜には伊勢海老づくしの料理を頂きました。
カリカリに揚げたえびは、頭から尾まで食べることが出来、料理法によってはちゃんと食べられることが驚きでした。
(因みにえびせんのような味がしました)
足のつけ根など所々噛み砕きにくい部位があって、顎の鍛錬になる料理だと思いましたが。
他にも焼いた海老や海老のお吸い物などを頂いて、しばらく海老を食べなくても良いやと贅沢なことを思った程、とても美味しい料理でした。
4日の昼には松阪牛の丼を頂きました。
少々味が濃いように思いましたが、それでも噛みごたえはあるし、タレが白米と本当に合って美味しいし、お吸い物と見事な調和を奏でているしと非常に美味しかったです。
慣れない砂利道を沢山歩いた疲れも全部吹っ飛ぶ美味しさでした。
こういった贅沢は、旅行ならではだと思います。
あと、赤福氷も食べてきました。
抹茶風味のシロップは程よく甘く、餡子が意外と氷と合う上にお餅も柔らかくて、「美味」の一言に尽きます。
ネットなどで多くの人がおススメするだけのことはあると思いました。
惜しむらくは、天気があまり良くない為にそこまで涼しくなかったことですね。
暑かったら氷の冷たさが丁度良かったのでしょうが、蒸してじめじめした中では氷は冷たすぎて量が多すぎに感じました。
確かに甘くて美味しかっただけに、少し残念です。
●まとめに代えて
貴重且つ有意義な2日間になりましたが、中でも妙に印象に残っているのは斎宮博物館のとある展示物の説明書きです。
その展示物とは、『源氏物語』や『伊勢物語』、『栄花物語』の説明書きです。
それぞれの作品の斎宮が出て来る場面が、絵巻の画像と一緒に展示されていました。
少し話は変わりますが、斎宮博物館の説明書きには展示物のタイトルの英訳が付いていました。
『源氏物語』なら“The tale of Genji”、『伊勢物語』なら“The tale of Ise”といった具合です。
そして『栄花物語』は“The tale of Glory”でした。
……いや、確かに「栄花」を英訳すると“glory”で合ってはいるんですよ。
でも“The tale of Glory”と言われると、数々の苦難を乗り越えて、見事覇権争いを勝ち取った英雄譚のように私には感じられたのです。
合ってはいるけれども、何だか微妙にずれている英訳に感じられて、不思議な笑いのツボに入りました。
(友達も同じように不思議な笑いのツボに嵌っていました)
今まで、展示物のタイトルの説明書きにあまり注視していなかったのですが、これからは少し気を付けて見ようと思いました。
皆さんも博物館や美術館に行った際に、少しだけ注視してみては如何でしょうか。