息を引き取る

みなさん、こんにちは。ここです。

だいぶ涼しい日が増えて来ましたね。やっと夏の終わりを感じているこの頃です。夏休みも終わり、後期が始まったので、気を引き締めて頑張りたいと思います。

さて、夏休みの最後の3日間、私は九州に行って来ました。九州で祖母の葬儀に出席して来ました。

盛夏の頃から「もう長くない」とお医者様から言われていた祖母が、この夏を乗り越えて爽やかな秋の日に息を引き取ったことは、奇跡だったと思います。祖母はとてもアクティブな人でした。元来の性格がそうだから、米寿を迎えた今年の1月、飛行機に乗って東京に相撲を見に来ていたくらいです(笑)しかも、メールアドレスが、doryoku@〜だったんですよ。すごくないですか?

本当に私の祖母か?というくらい活動的で元気な人でした。(私は引きこもりなので

そんな祖母にとって、この自粛生活はとても辛いものだったようです。家にこもっているうちに段々と元気がなくなってしまい、最後にはご飯を食べることも出来なかったそうです。実際私が対面した祖母は本当に細く小さくなってしまっていて、とても驚きました。それでもお医者様の予想より遥かに長く生きいたので、最後まで祖母らしい人生だったのではないかと勝手に思います。

祖母は仏教を厚く信仰していた人でした。地元のお坊さんともとても懇意にしていて、そのお坊さんが本当にとても素晴らしい人でした。
私のような時々しか会わないような人間でも、会うたびにとても素敵な説法をしてくださりました。おまけにそのお坊さん、イケメンなんですよ。あれ、もしかしてイケメンだから素晴らしい説法だわと思ったのかしら、なんて思ったり(笑)もちろんそんなことはなく、そのお坊さんの素晴らしさ故なのですが、そのお坊さんに会うときはいつも、ちょっぴり清少納言の気持ちになったような気分でした(笑)

そのお坊さんによる葬儀は、とてもあたたかく、戒名に込められた意味や祖母の人生についてとても丁寧にお話ししてくださりました。お坊さん曰く、「息を引き取る」というのはその人の人生を、その人の最後の息を、遺された者が引き取り受け継ぐ、という意味でこのように言うのだそうです。私はしっかり祖母の人生を受け継げているかな。書道の先生だった祖母の孫なのに字が汚いからダメかな。見習って練習しなきゃな。なんてことを考えました。

最期に立ち会うことが出来ず、テレビ通話のみになってしまった悔しさとか、小さく細くなってしまっていた祖母を見て悲しくなった気持ちが2日間で祖母のことを考えて、思うことで、ゆっくりと柔らかくなった気がします。本当にいい式でした。お坊さんにいい式にしていただいたと思いました。心の底からありがたい気持ちでいっぱいです。

夏休みの最後の最後、シルバーウィーク真っ只中にいきなり九州に飛んだので色々とてんやわんやでしたが、祖母を見送ることが出来てよかったです。

祖母が安らかに眠ってくれていますように。

私は天国の祖母に怒られないよう、粛々と大学生活に戻りたいと思います(笑)

それでは、また。