こんにちは! 今日のお相手はむーです🙋♀️
演劇企画CaL番外公演、『山の神様』の撮影が、ちょうど先週の金曜日にありました。
主人公は物乞い達。お恵みを貰うために選んだのは、神様のフリ!?
アイルランド演劇界のファンタジーの真髄、ロード・ダンセイニの名作戯曲です。
むーは、出演したりチラシ作成、小道具などに携わっていたりしました。こっそり2ヶ月くらい従事していた日々は刺激に満ちていて、ものすごく沢山、書きたいことがあります。けれどそれらには蓋をして、今日は2つのことに焦点を絞ってお話できたらと思います。
それは、このお芝居が
①野外演劇
かつ、
②オンライン上映(10/23から)
だということです。
私もびっくりしたのですが、公演のリーダーである「演劇企画CaL」の主宰さんはもともと、コロナ禍になる前から野外演劇をしたい、と考えていたそうでした。
その理由が、このロケーション。
東京都練馬区の石神井公園。池を取り囲むように木々が茂り、広〜く緑が広がっていて、休日には家族連れで賑わい、スワンボートが池を泳ぎ、その間を慣れた様子で鴨が抜い、どこからかバイオリンの演奏と拍手が聞こえる、そんなのどかで素敵な場所でした。
(これは完全に余談ですが、ほんとうに素敵な場所すぎて冗談抜きでずっとここにいられると思いました。卒論に詰まったらパソコンを持ってここに来たいです。多分絶対寒さが肌を刺すだろうけど)
そんな石神井公園に散歩に来た主宰さんが、↑に貼ったお写真の場所を見て、「ここでお芝居をしたい」と思ったのがこの公演の始まりだそうです。それは、コロナ禍になるずっと前。
お写真だと見えにくいですが、ここは池に浮かぶ小島の先端の部分です。先っぽのところには石が、テーブルとそれを囲う椅子のように5つ並んでおり、それより手前側には石のベンチが3列並んでいます。
どんな意図で、この公園を作った人はこの石達を配置したのでしょう。主宰さんは、連想ゲームのようにこの光景を「小さな舞台のようだ」と変換して、記憶していました。
みなさんもよろしければ、もう1度上のお写真をご覧になってください。ここは、どんなところのようにあなたの目には映りますか? どんなことを、されてみたいと思うでしょうか。
住居学科に所属していればきっと4年間で痛いほどに感じていただろうと思いますが、空間の設計がいかに人間に豊かさを提供してくれるのかを感じてしまいます。この空間の、さまざまに使い方があるうちのひとつが演劇で。きっとこの石たちは、演劇につかわれた経験も、川を眺めてぼーっとする人たちのお尻を受けた経験も、タバコを押し付けられた経験も(石の上にシケモクが置いてあったことがあったので、あなや)、すべて抱き込んでまた新しく公園に訪れた人たちの想像を受ける器になるのだろうな。なんて不思議なご縁なんだろう、と思います。
そんな風に、この光景が主宰さんに撒いた種が、このご時勢にばっちりなのでは、とコロナ禍で芽吹いて。
そうこの空間、すごくこじんまりしているのです。密を無視しても、ベンチには20人座れるかどうか。オンライン上映、映像配信という手段は、この作品を多くの人に届けるためにとても適しています。
てっきり、コロナ禍だから野外で出来るところを探して、オンラインで、、、というような経緯で立った企画だと思い込んでいた私は、石神井公園のこの場所に下見で訪れた際にこの一連の話を聞いて、なんだかすごく、不思議に心がすっと透き通るような気持ちになりました。
たしかに、この場所から全てがはじまるの、わかる。
そう思わせるものが、確かにあったのでした。
芝居はなまものとよく言われ、生で観るのと、映像を通して観るのとでは別の作品、と言ってもいいほどのものと思います。
私の感じた空気感も、きっと映像を通すと全く別種のものになりますしな、、、映画研究会の門を叩き、映像のなんたるかを教わりたい気持ちに駆られます。
それはさておき、もし万が一、ご興味のある方がいらっしゃったら、よろしければこちらからお願いします。
【映像配信チケット販売開始!】
演劇企画CaL 番外公演
『山の神様 -The Gods of the Mountain-』
映像配信映像公開期間:
10/23(金) 0:00〜11/6(金) 23:59料金:
1000円販売期間:
11/6(金) 23:00までご購入はこちらから🔻https://t.co/NH8a5pQdAT
— 演劇企画CaL (@dramaprojectcal) October 9, 2020
こんな見ず知らずの匿名の人間の劇を観よう、と思われる物好きの方、そもそもこんな長い文を最後まで読んでくださった方がいるかどうかも分からないけれど、そんなあなたがもし居ればぜひとも🙇♀️
それと、もしよろしければ、いつかぜひ石神井公園に脚を運んでみていただきたいな、とも思います。
もし機会があって、もしこのブログのことをふと思い出されたら、このロケーションを探して、池を眺めていただけたらなぁと思います。
と、やはりながながと書きすぎてしまいました。
それでは今日はこの辺で。お相手はむーでした🙋♀️