他学科の授業!

こんにちは。とみーです。
今日は「節分」ですね!

…あれ、節分って2月3日じゃないの? と思われた方、実は本来少し違ったらしいのです。
現在では失われましたが、節分というのはもともと旧暦における「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日を指す言葉でした。つまり文字通り季節の分かれ目のことですね。

では、なぜ私たちが普段節分と呼ぶ2月3日だけが「節分」として残ることになったのか。それは2月3日前後が旧暦における立春の前日で、大晦日にあたる日だったことに由来しています(年によって変動が見られるので実際の日付は不定)。
大晦日は、季節どころか一年の区切り。まさにキングオブ区切り。そりゃあ特別でしたし、この日だけが残されることに繋がりました。
現在は暦が変わり12月31日固定になりましたが、やはり大晦日は特別な日で、1日中あわただしく、色々な慣習に追われる家がほとんどかと思います(大掃除、おせちづくり、除夜の鐘…etc)。
昔とは異なる点も多くありますが、豆まきも「邪気をはらう」役割を担っているものですし、大掃除と似通っている精神があるかも。豆を年の数だけ食べるのも、年を重ねることとのつながりが感じられますよね。

さて。いかにも物知り風に語ってみましたが、実はこの節分の話、「民俗学の方法2」という授業で今年度扱ったものの一部です。この授業は史学に分類されていて、日本文学科だと博物館の学芸員資格をとりたい方などが、多く受講しているかもしれません。
この授業、個人的にお気に入りの授業のひとつです。今年度は資料配布型となっており、枚授業ごとに資料を読み込んでいますが、とても興味をそそられる…。私はもともと日本の慣習、俗信などが大好きなので、そういったものの由来、変遷を知るのがとても楽しいです。
特別に歴史系が得意とは言えないのですが、どんな学問も歴史なしには生まれません。蔑ろにされがちな文系科目ですが、これこそ人間の営みの根幹にあるものでもあると私は思っています。意味が無いわけないし、何より面白い!

シラバス検索や時間割を決める際、結構「日本文学科」という項目にチェックを入れてしまいがち。しかしそうすると他学科の授業は見られません。ぜひ、履修の手引きの授業タイトル、全学科でのシラバス検索などをしてみてください。そして興味を持ったものについてはリサーチしてみてください。
文学の中にはいろいろな教養が溢れているのですから、他に興味を持ったものについてどんどん吸収することは、決してマイナスにはなりません。そしてきっと楽しい出会いもあるはずです。(日本文学科では特に色んな学科の授業がとれるようになっています。深読みかもしれませんが、多角的な視点から文学と向き合えるからかも…!)

みなさんの大学生活の中で、「とりそこねた!」という悔いが残らないようにぜひ色んな授業を知ってほしいです。

それでは、本日はこの辺で。またお会いしましょう。