時が止まる特別な夜

お久しぶりです。れいかです。
突然ですが、今日は…私の密かな楽しみについてお話したいと思います!
月に1回の特別な金曜日。
空が暗くなって、しんとした静けさが広がる夜の時間。
zoomを繋いだ先にあるのは哲学カフェ

 

「哲学」の文字が入るだけでなんだか堅苦しい感じがしますが、実際にすることは話しながら考えを深めていくというシンプルなものです。
友達とカフェでお喋りしている時のようなラフな空気感がとても心地良くて、リラックスできます。

 

1年生の時に教養の授業でお世話になっていた先生が誘って下さったことがきっかけで、この前の夏休みに初めて足を踏み入れました。
私は14歳の時に、池田晶子さんの『14歳からの哲学』という本に出会い、「…全然分からない。。」と衝撃を受け、そこから少しずつ興味を持つようになりました。

一人で本を読むのは好きだった半面、高校の倫理の授業でやるような人名や思想などは全く詳しくなかったので、「哲学カフェってなにやるんだろう??」というのが正直な最初の気持ちでした。

 

実際に体験してみると、哲学がご専門の大学の先生方、いろんな大学の学生さんたちとお話できるのがとにかく楽しかったです。
そして回を重ねると、先生が仰っている「哲学カフェ」の理念がとてもいいなぁと思うようになりました。

主に挙げると…

・難しい言葉を使わず、誰にでも分かる言葉で。
・なんでも聞いてなんでも話す
・討論だと相手を説得しようとするけれど、ここでは誰かの発言を受けて自分の考えが変わっていくことを楽しむ

この3つだと思います。

先生は哲学がご専門なのでとても詳しいはずですが、専門用語を一切使わずに質問したり経験を話したりして活発な雰囲気を作って下さいます。

皆で話を始める前には「問い」を1つ立ててそこから始めるのですが、その最初の問いと一見関係ないようなことでも、後から繋がってくる場合が多くて面白いです。
だからこそ「思ったことはなんでも言ってみる」のが大切なんだなぁと途中から実感しました。

 
時間に制約があると本筋から逸れた話をするのはなかなか難しいですが、「哲学カフェ」は途中入出、退出可。1時間に1回小休憩を挟みながらとことん話します。
そのため20時から始めて、日付を超えることがほとんど(笑)
時間を気にせず話せるからこそ、長い沈黙も大切に、細部まで疑って考えることができています。

 

「問い」は参加している先生と学生で出し合って投票で決めることが多いです。
〇日常はどうして辛いのか?
〇サンタクロースは何者か?
〇残す、記録することはどういう行為か?
〇普通とは何か?
〇嘘をつくのは必ず悪いことか?
〇人と比べるのはどうして?
〇走るのがはやいと偉い?

などなど、スケールが大きなものから日常的な悩みまで様々あります。

人数は月によって違いますが、4~10人くらい。
私は友達と遊ぶ時は2人で会うことが多く、大人数に苦手意識を持っていました。
この「哲学カフェ」では発言するのも聞くのも自由なので、苦手意識が少しずつ緩和されていっているように感じています…!

 

以前は1人で本を読んで考え、自己完結していたものが、他の人の感覚や体験を通してまた新しい面が見えてきて、楽しくてやみつきになります。

 

私はかなり最近まで、考えだけが先走っていて、全くと言っていいほど行動が伴っていない時期がありました。
その考えが正しいと証明する、つまり自分だけでなく誰にとっても当てはまるものだと示すには、具体例が必要です。
問いを立てる最初の段階でも、それが心に引っかかったきっかけは、何か強烈な体験がある場合がほとんど。

まるで夢を見るように、頭でっかちに進んできて、、
本当にお恥ずかしい話ですが、自分を守るための言葉や、行動を起こさないための言い訳を仕立て上げることだけが年々巧みになって今に至ります。

この楽しみをひとときの甘い夢で終わらせないために。
「哲学カフェ」の恵みが私の頭からつま先まで、全身全霊にいきわたるように。
今日も明日も……目の前にあることを一つずつやっていきたいと思います!

 

お付き合いいただきありがとうございました。
興味を持ってくださった方がもしいらっしゃったら…
「学生のための哲学カフェ」Twitterで見られると思います!

それでは、また!