モンシロチョウの思い出

こんにちは、まなみです。
先日、寮の庭でひらひらと舞うモンシロチョウを見かけました。まあ可愛らしい!とずっと見ていたら、モンシロチョウに関する幼少期の記憶がよみがえってきました。
私の地元はそれはそれはド田舎なわけでして、虫、特にモンシロチョウが沢山いるんですね。もう人口よりモンシロチョウの方が多いのでは?と疑ってしまうくらいに沢山いるわけです。
人よりチョウチョが多いなんて、虫嫌いの人は聞いただけで卒倒しそうになるかもしれませんが、ご安心を。人、そんなにいないので。見わたす限りいないことだってあるくらいなので。チョウチョも人よりは多い程度でそんなにうじゃうじゃいるわけではないので。はは…
そんな蝶々観察に適した我が地元。幼少期の私は毎日暇だったので、虫取り網を持って散歩に出かけていました。すると二匹のモンシロチョウがじゃれあうように飛んでいるではありませんか!
私はそれを見て、とっさに「いじめだ!」と思ったわけです。「一方のチョウチョがもう一方をいじめて追いかけまわしているんだ!」 正義感の人一倍強い子どもであった私は、持っていた虫取り網を振り回して二匹を離れ離れにしてやったんですね。去るチョウチョに「いじめはよくないぞ。もうこんなことするなよ」やら「いじめられてばかりではだめだぞ。強く生きろよ」と心の中でメッセージを送り、満足して岐路についていました。
今思いなおすとあれ、求愛行動じゃん…!オスがメスの気を引きたくて追いかけてただけじゃん…!チョウがチョウを愛しく思ういじらしい気持ちをいじめと勘違いした私って、私って…!野暮にも程があるぞ!
成立するかもしれなかった蝶々のカップルたちの怨念がこわいです…。もしかして、私が全然レポート進まないのも、しまったはずの場所にしまったものが無いのも、全部想いを絶たれた蝶々の怨念のせい…!?その節は大変申し訳ありませんでしたーっ!!!許せ、モンシロチョウ。悪気は無かったんだ…。無知って罪深いですね。
この話を友達にしたら、イメージで絵を描いてくれました。
そうそう、こんな感じです。あの時の私の善意に満ち溢れた慈愛のまなざし、まさにこんな感じでした。
女の子の背後にぐんまちゃんっぽいイラストがあるのを指摘したら、私が群馬出身だから背後霊としてつけてくれたそうです。うむ、いらないな。
今後の人生では、チョウをはじめとするさまざまなものの恋路を邪魔せぬよう、余計なお節介などせず生きていこうときめた まなみ でした。