読書の秋

どうもこんばんは、えりです。

先日新宿の某書店で面白い本の売り方を発見しました。

曰く、普段お客様が捨ててしまうことの多い「本の帯」には編集者渾身の宣伝文句が詰まっている。本の魅力があの小さなスペースに凝縮されているので、「本の帯」に注目し、「本の帯」だけを判断材料に本を買って見て読んで見てください、という趣旨の取り組みとのこと。

臙脂や藤色など、綺麗な無地のブックカバーがかけられた文庫本がビニール袋に入れられ、本の帯だけが見える状態で陳列されているのです。中にはご丁寧に出版社まで隠してあるものも。

中身はもちろん、本の題名はおろかジャンルもわからない、本当に帯の宣伝文句以上の情報はわからない。非常に面白い取り組みだと思いました。

S__40009730その挑戦、乗った!と三冊購入を決定。ここの本屋さんは無料でつけてくれるブックカバーが本当に素敵なので、正直帯の内容だけでなくカバーの色も購入の後押しに。

裏表紙のバーコードがブックカバーで隠れているため、お会計の際は店員さんが奥から帯の写真と題名、バーコードが印刷されたカードを持ってきて該当本のカードを探し、ピッと値段を読み込んでいました。

何十冊もの本にカバーをかけ、それを隙間が空かないようにぴっちりと透明の袋に入れ、レジ用のカードを作り、とかなり手間暇をかけた企画。ポップなど既存の売り出しにとらわれない姿勢にしびれました。次はどんな挑戦をするのか、楽しみです。