あれもこれも

みなさんこんにちは。ほたるです。

今日、このブログに欠きたいことは実は山ほどあるんです。

一昨日には近日公開したばかりの『ファンタスティックビースト』を見ました。とっても面白かったので機会があれば是非!昨日にはアニーの映画板を見ましたし、それから、ミニミニ大作戦という映画も見ました。今日に至っては『デザインの解剖』展を見た後に、とらやであんみつを食べて、サークルの3つ上の先輩とお酒を飲みに行きました。梅酒飲み放題です。また行きたい…。

でも、私には、そんなこんなのイベントよりも書きたいことがあったんです。だから書かせて下さい。

このブログを熱心に読んで下さっている方がいらっしゃるなら、もしかしたらご存知かも知れませんが、私はシアターマーキュリーという劇団に所属しています。日本女子大と東大の生徒によって構成されている劇団です。この劇団では大学2年生が執行代、つまり全体を統括し劇を主導して行く役割を担います。そして、11月に行われる冬公演でその執行代を引退するんです。

私は今年2年生です。そして、執行代でした。11月14日まで。

私は、劇団の中でもかなり劇に強い関わりのある、舞台というセクションに参加していました。役者が立って、歩いて、喋る場所を提供する役割です。お客さんが劇場に入って、本編を見るよりも先に目に入るのが舞台ですから、劇作の第一印象を決める大切な役割を担っています。私は舞台チーフをまかされていて、舞台制作を仕切る立場でもあったので執行代の間責任を強く持って劇作に参加していました。加えて執行代引退の公演である11月の冬公演では、舞台美術までやらせて頂きました。舞台美術は簡単に言えば、舞台全体をデザインする役割です。本当に重荷でしたが、同時に大きな作品を周りの力を借りながら作ることが出来て幸せでした。劇に漁師が登場する関係で三浦半島まで取材に行ったり、装飾に必要な小道具を集めるために骨董店をハシゴしたりと苦労は絶えませんでしたが、充実していました。この舞台を作るために全力を投じることが出来ました。なので、写真も載せてしまいます。

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かっこいい…!中央にあるのは漁船。垂れ下がった幕のようなものは実際に使われていた漁網です。漁師さんから借りてきました。この舞台が立ったときには本当に嬉しかったですし、役者に実際に舞台上で演じてもらったときには目頭が熱くなりました。こうして、私は、執行代を終えたのです。

なのに、もの足りません…。やりきったという気がしないのです。なんででしょう。自分でも、考えてみました。確かに多少批判もありましたが、舞台の完成度は良いものでしたし、悔いはありません。舞台に関しての物足りなさが有る訳じゃない。

では、なんなんでしょう。

分からないけれど、もっと面白い劇に、マーキュリーであるうちに参加したいという欲求がまだあるんです、きっと。3年生の夏まで、まだ私達はマーキュリーでいることが出来ます。そのときまでに、この何とも言えないうら寂しさを、満たされない欲求を満たして、気持ちよく引退できるような作品作りに参加したいのです。私の参加してからのマーキュリーの作品はどこか美しい作品ばかりでした。だけど、大学演劇ってもっと泥臭くて、辛くて酸っぱい味がして、その中に鈍い光を見つけるようなものであっても良いと思うんです。大学生の演劇なんて、奇麗にまとまっている必要は無い。もっと何かに溺れて、息も出来ないようなものでいい。

マーキュリーでは3年生は執行代を引退します。しかし、作・演出として脚本を書くチャンスは有るのです。ということは、もしかして万が一なんてことがあるかも知れない!!

とりとめのないことを書いてしまいました。すみません。では、また。

 

ほたる