おそらく今が一番人生楽しいせきねです。
ツイッターで#名刺代わりの小説10選 というタグがあったので、ここでやってみようと思います。
『太公望』宮城谷昌光
『八ツ墓村』横溝正史
『人でなしの恋』江戸川乱歩
『楊家将』北方謙三
『国盗り物語 上』司馬遼太郎
『史上最強の哲学入門』飲茶
『お時儀』or『あばばばば』芥川龍之介
『有難う』川端康成
『文鳥』夏目漱石
『香りから呼ぶ幻覚』尾崎翠
『太公望』は少年が神話になる紀元前11世紀の青春小説。
『八ツ墓村』は少年が自分の生まれた意味を知る冒険小説。
『人でなしの恋』はタイトル回収が神がかっている怪作。未亡人の語り口が雰囲気あって良き。
『楊家将』は運命と人事の理不尽に天を仰いで涕泣する激熱ノベル。何故だッ!!と空に叫びたくなる。やばい。
『国盗り物語』は上巻がまじ神なんです。乱世の奸雄・斎藤道三の一代記。手段を選ばない外道、魅力あふれる悪人が、一国の主となるまでの戦いの記録。やばい。
『哲学入門』は俺より強いやつに会いに行く哲学ガイド。作者さんのセンスと地頭の良さにぶん殴られる。倫理の授業の面白さがやっとこ分かりました。
『お時儀』は文豪が本気で書いたpixivカプ小説。『あばばばば』はモブ視点。こんなに近代文学でキュンとしてしまっていいのか…?
『有難う』も以下同文。一夜を共にする描写でこんなに清楚な感じはすごい。
『文鳥』はブンチョニストのための一編。漱石先生は鳥派ではなかったようですが、動きの描写はさすがの一言。文豪は須らく目が良いのだなァと思います。
『香りから呼ぶ幻覚』は恋した男性の匂いを再現しそれをよすがに恋をし続ける女性の話。究極の夢女子。
みんな面白いですよ!