こんにちは、ゆりかです。
宝塚が大好きな、チケットを手配して下さった方がいて、東京宝塚劇場で卒論ゼミのみなさんと、宝塚の公演を見に行きました。
赤いカーペットの階段をのぼるだけでも若干緊張してしまって、このあたりのカーペットは全て薔薇🌹柄になっているとか、紅色の椅子がふかふかだとか、お手洗いに設置されている看板さえも、植物模様の金縁にやや明るめのオフホワイト、文字は…何体だろう?シャープな感じ、高貴な佇まいだな~とか考えていたので、移動中は寡黙に時を過ごしていました。
白鷺の城では、序盤に色鮮やかな着物で複数の人が登場し、雅な赤い橋の上で桜が舞っていたシーンが印象的で、『源氏物語』もかくあらんという華やかさでした。舞台の演出が凝っていて、回る床の上で歩いて演技することで、場面の躍動感を演出したり、バックに陰陽師の星のマークが浮かんだりしました。狐役の女性たちの耳がかわいかったです。玉藻前の妖艶で気品がある演技が魅力的でした。ポーズや衣装が綺麗でずっと目で追っていました。
異人たちのルネサンスでは、レオナルドの神父のような服に、金縁の青いマントが付いたような衣装が、ひらひら舞っている様子が綺麗でかっこよかったです。赤い服を着たロレンツォ家当主のお兄様がいるのですが、自分の持つ価値観が終始一貫していて、気持ちのいい悪役でした。途中まで対立していたロレンツォのお兄様とレオナルドでしたが、敵の敵は味方というように、共通の敵が出て来て、共闘するシーンは熱かったです。
宝塚は知ってはいても、実際に見たのは初めてでした。これまで宝塚の話を聞いても、想像力が追いつかず、テキトーなことも言いたくなかったので「………?!?」という状態でしたが、今回鑑賞してみて納得しました。素晴らしかったです。個人が作り出すというよりも、存在感のある主演や個性的なキャラクター同士の、全体の一体感のようなものがあり、歌と踊りのハーモニーが絶妙でした。
では、チケットの手配及び引率をして下さったゼミ員さんと、ここまで読んで下さった読者の方々ありがとうございました!