こんにちは、あかねです。去る12月16日の日曜日に、日本女子大学オーケストラの定期演奏会(以下、定演)がありました。これをもって3年生は引退となります。引退する先輩を見送っていたら、いつの間にか見送られる側になっていました。体言止めで詠嘆しているつもりのタイトルでした。
大学に入ってから友人とともに入部し、6年ぶりに楽器に触れたあの時から早3年が経ちました。経験があったとはいえ、高いソまで吹けたはずが高いミまでしか出ず驚いた記憶があります。1年生の時の定演ではベートーヴェンの交響曲第5番を演奏し、第4楽章でスタミナ切れに苦しみました。どうしても高すぎて出ない音があり、「高いラなんて人類には出せない」と思っていました。当時はまだ高いシまで出すことになるとは思っていなかったのが可愛らしいところです。
2年生になると、ドヴォルザークの交響曲第8番でソロの部分を受け持ちました。なかなか大きな音で吹けなかったのもあって、吹き方の工夫や、音をどのように出すか強いイメージを持つようにしました。その結果堂々とした音色で吹けるようになったため、とても嬉しかったです。度胸も身に付きました。
3年生になると後輩も入り、分担しながら吹くようになりました。パートリーダーとしてアドバイスをしながら全体を考慮して吹くのは難しかったです。また、今年のチャイコフスキーは今までとは違った雰囲気の音色を求めるものだったので、表現方法にも苦悩しました。曲も長かったため演奏本番も大変でしたが、あの時に持っていた全力を出し切れたとは思います。今年の悔いを是非、後輩たちは来年克服できるよう励んでほしいと思います。
入学してからの年月を矢のように早く感じ、残りの大学生活を惜しみながら過ごすことも増えました。ただ、この3年間をふと振り返った時に、培った経験や仲間たち、試行錯誤して得た達成感や、皆で曲を作り上げていく責任と喜びが、私の背中を前へと押してくれています。去年やっと自己肯定感の低さに気が付いたので、自分がここまで積み上げてきた揺るぎない自信として、大切に思い出を持ち続けていきたいと思いました。私が今の「私」になれた理由のひとつは日本女子大学オーケストラです。色んな考え方や色んな性格を持つ皆が心をひとつにして演奏を成功させる。その一端を担えた嬉しさとともに、技術も心も自他ともに認められるほど成長できた幸せを噛みしめています。このサークルで活動できたことは一生の宝物です。3年間ありがとうございました。
と、言いたいですね。実は私の都合で反省会を後日に伸ばしていただいたので、厳密に言うと引退はまだなんです。フライング「ありがとうございました」なのですが、オーケストラ部員に読まれてしまっていたら恥ずかしい……反省会当日に同じようなことを号泣しながら言っていても温かい目で見ていてください。既に目は潤んでいます。
サークルに入ろうか悩んでいる方々は是非、自分に合っているかを確かめるためにも、まずは入ってみてください。何もせずに放課後を過ごすよりも充実した大学生活が送れるのではないでしょうか。勿論無理してまで続ける必要はありませんし、得るものはきっと酸いも甘いも、辛苦も混じったものでしょう。それでも、何かをやってみなければ成長や充実感は手に入りません。新入生の方も大学生の方も、興味のあることから参加していってみては如何でしょうか。それがもしも日本女子大学オーケストラならば嬉しい限りです!
以上、終わりを迎えたサークルライフと宣伝・勧誘でした。