皆さま、こんばんは。
春休みももう少しで折り返し。好きなことをしたり、資格を取ったり、バイトをしたり…いつまでもこんな時間が続いてほしいと思いつつ、でもまた4月から新しい学年で履修を組んで、っていう新鮮さが待ち遠しかったり。
春といえば、必ずこの詩を思い出します。
この気もちはなんだろう
目に見えないエネルギーの流れが
大地からあしのうらを伝わって
ぼくの腹へ胸へそうしてのどへ
声にならないさけびとなってこみあげる
この気もちはなんだろう
枝の先のふくらんだ新芽が心をつつく
よろこびだ しかしかなしみでもある
いらだちだ しかもやすらぎがある
あこがれだ そしていかりがかくれている
心のダムにせきとめられ
よどみ渦まきせめぎあい
いまあふれようとする
この気もちはなんだろう
あの空の青に手をひたしたい
まだ会ったことのないすべての人と
会ってみたい話してみたい
あしたとあさってが一度にくるといい
ぼくはもどかしい
地平線のかなたへと歩きつづけたい
そのくせこの草の上でじっとしていたい
大声でだれかを呼びたい
そのくせひとりで黙っていたい
この気もちはなんだろう
谷川俊太郎の「春に」です。私はこれを中学1年生初めての国語の授業を読んで、強い衝撃、その一方でじんわりと来る感動に襲われたことを覚えています。そして今読んでも、自分の声にならない叫びが響くように感じます。本当に人間って「もどかしい」生き物です。相反する気持ちが同時に襲ってくるのだから…。特に春は、新しい世界に飛び込んだり、生活が変化する時期で、心が揺れ動いて、冒険したい気持ちと踏み切れない自分がいたり、ね。
そんな春なのですが、春、それは花粉症の時期でもあります。花粉症と付き合って早13年の私としては、
あの春めいた風のすがすがしい匂いを吸ったりして、
幸せ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!
なんてやってみたいものですが、その後が辛いのでできません。悲しい。
今日さすがに限界で病院に行ってきました。もう体がだるくて、花粉の黄色い粉が見えそう。というわけで、このブログを手短にまとめることをお許しください…。そして書きたかった、むーさんのブログにもある粟谷先生の事前講座と、次の日にあった上代ゼミのお食事会(自主ゼミメンバーも、ということでてっちりをいただきました)はまた日を改めて…、今日は薬を飲んでおとなしく寝ます。次の更新までにちゃんと温めておきますね(涙)
というわけで、暖かくなると途端に花粉に侵される私の体にぴったりな写真。
この間、大学の友人とスキーに行った時に撮った一枚。一面銀世界パウダースノー!!!!!!!!雪が!!!ふかふか!!!!!(とてつもなく滑りやすくて感激でした)
そして花粉は飛んでいない。なんて幸せな世界。
そういえば行きの新幹線で、川端康成の『雪国』と同じようにトンネルを抜けたら雪国でした。
友人思わず
「康成現象キターーーーーー!!!」
と一言。
ことばのセンスが光ってるなぁと隣で眺めてました、私。
花粉症の皆さま、「雪国」の想像を膨らませてみてくださいね。きっと気休め程度にはなるかもしれないですヨ。
春は好き、けれどもしばし雪国へ行きたいです。切実に。
では、Good Night
おやすみなさい。