部活

春合宿を終えて部活を引退しました。
わたしは3年間合気道部で活動していました。
今までブログ部で合気道部のことについて書くのを避けてきました。宣伝すらもあまりしませんでした。
部活に対してのぐちゃぐちゃの感情を綺麗な言葉で包んで隠して表に出して薄っぺらい言葉になってしまうくらいなら書かないほうがいいと思っていたからです。
でも、今タイムリーな話題が部活の引退しかなかったので、とりあえず書くことにしました。
読んでいて楽しい記事にならないこと必須ですので、嫌な空気を察したらここでブラウザバックで☆(古)

わたしの学年は近い代と比べて人数が多く、入部当初はもう少しいました。よく11人も残ったね、もっと辞めるかと思った。と2つ上の先輩に言われるくらい。
2年生、1年生の人数は半分以下で、3年生は多いから、1、2年生は少ない人数で仕事を回さなきゃいけないと危機感を感じているようです。
周りからは多いとは言われるけど、わたしにとっては11人いるのが自然なことで、自分たちが特別多いとかは思っていません。
矛盾するようですが、11人もいていいと思ったこともそんなにありません。それぞれの役職の仕事はやってくれるけれども、誰でもできる仕事を引き受けてくれる人は限られてくるからです。
全員平等に仕事を引き受けてくれるのが理想形だけれども、そこまで上手くいかないこともわかっています。それでも時々は不平等さを嘆かずにはいられないのでした。
良いことがあるとすれば、役職を兼任せずに済んでいたことでしょうか。嫌なところばかり目につくから気づいてなかっただけで、実は人数に助けられていたことも多々あったのかもしれません。
同期を個人として見たときは好きなのですが、組織としては最悪で大嫌いだとずっと思ってきました。何なら今回の合宿中も。
最後のミーティングで「何度も部活を辞めてやろうと思ったけど、同期がいたから辞めずに頑張れた」と言っている人も多くいました。思い出というのは美化されがちでして、実際同期がいるから部活辞めずに頑張ろうとは思いましたが、3年間通してその同期に悩まされたことが何度あったことか。聞いていて「あなたがそれを言うか?」と内心思ってしまいました。同期のことが好きだし嫌いだし、相反する気持ちにもみくちゃにされてミーティング中べしゃべしゃに泣いてしまいました。自分の番では泣かずに淡々と総括を述べられたんですがね。傍から見たら思い出に浸って感動している3年生だったんでしょうけど、本当のところ全く綺麗な感情ではありません。まあそれを部員に弁解して感動的な場を汚しても仕方ないのでね。ここで愚痴を言わせてください。

また、下級生に対して人数少ないから大変だよねとつい言ってしまうのですが、1、2年生の人数が少ないとも思いません。日本女子大学合気道部の歴代の人数で見たらまあ人がいる方です。
わたし達が無駄に不安を煽ってしまったから、新幹部になった2年生はものすごく気負っているように見えます。そこまで気を張らなくてもいいのにな、と思ってしまいます。少し他人事だからというのもある。
2年生は3年生の引退を重く捉えていて、一方送り出される側のわたしは3年経ったんだなぁとぼんやりしています。
後輩としては部活を仕切っていた先輩たちがいなくなるから一大事だけど、引退しても何かが具体的に変わったわけではないのでピンときていないんですね。
4月になったら週3日体育館に集まって稽古することはなくなって、みんなに会えなくてさみしくなるだろうけど、今は合宿で四六時中一緒にいたので一旦距離を置きたいと思ってしまう(笑)
わたしが2年生で幹部交代したとき、大好きな2つ上の先輩に「部活をよろしくね」と言われて、歴史ある部活のバトンを渡されたことに気が引き締まりました。
3年の夏合宿前に上手くいかないことがあって同期と気まずい感じになったときに、無意識に先輩の言葉を背負っていたんだと気が付きました。
やはり上の影響力は強いから下手なことはできないなとも思いました。彼女たちもいまそのような状態なのかも。
果たしてわたしは大好きな先輩からもらったものを後輩にあげられたのか、甚だ疑問なところではありますが、合宿中はしっかりコミュニケーション取れたのではないかと感じております。
3年生と2年生は全くカラーが違うので、来年は違う雰囲気の部活になっていきますが、わたし達の悪いところは容赦なく捨てて、本学合気道部のいいところはずっと受け継いでいってほしいです。

過去のブログ部のメンバーに合気道部の主将を務めておられた先輩がいて、記事を書く前に遡ってみたのですが、上手いこと合気道部の宣伝をしていてただただすごいと思いました。
今でもOG稽古などでお会いする先輩で尊敬するお方ですが、現役の時の記事を見ても前向きな言葉で綴られていて、わたしにはどうしたってこのようには書けないと感じました。
わたしも嫌なことがあっても前向きな気持ちで取り組んではいるんですが、課題があるのに良い事だけ素直にアピール出来なかったんですよね。
上手く言えないんですけど、その先輩のことをより尊敬しました。

合気道自体は嘘偽りなく楽しいと言えます。
1年生のときは、技を間違えたら集中してないことが先輩にバレるなとか、若干の恐怖心もあったのですが、できないことができるようになるという点においては面白さを感じていました。
2年生というのは中だるみしがちで、わたしも常に真剣に取り組み続けていたかと問われれば自信を持って答えられないのですが、それなりに楽しんでいたような気がします。
3年生になってからの方が本当の合気道の面白さを感じて稽古を楽しめました。
一方、同期と比べて演武会前には自分の合気道って特に迫力も特徴もないしつまらんなと悲観的になって、辞めたくなりましたが…。
合気道はやってもやっても極めたとは言えないので難しいのですが、その難しさが面白さではないでしょうか。
部活動としては、1、2年生に教えることの難しさも味わいながら、自分のための稽古ができたと思います。

わたしは捻くれ者なので、学科で薄っぺらい関係を作るくらいなら部活入って友達作るわ、と思っていました。
大学で授業しかなかったら引きこもりそうだから運動しよう。運動部のなかでもしっかりしてそうな武道系に入ろう。と考えていて、あまり知らない合気道に見学に行ったらなんか楽しそうだったから即入部しました。
結果的にそこで学科の友達ができて、他の学科の友達もできました。
先輩に怒られながらもみんなでわいわい賑やかにやって、充実した大学生活が送れたと思います。
斉藤壮馬(声優・アーティスト)がライブのMCで「若い頃は苦手なものが多くて、けっこう生きるの苦しいなって思ってたんですけど、歳を重ねるにつれていろんなことを受け入れて愛せるようになってきた」と言っていて、わたしにとっては生きるのがつらいと思う要因も部活だし、いろんなことを受け入れて愛せるようになったきっかけも部活でした。
嫌なことが無かったらどうしようもないぐうたら人間になっていたでしょう。
自分でいうのもおこがましいですが、社会的人間として成長することができました。
でんぱ組.incの『絢爛マイユース』のように「今まで過ごした全部が わたしの宝物」と言えるほど感情の整理はついていませんが、そのうちにね。
次のステージに進むために頑張っていこうと思います。

そのか