こんばんは。
みずの です。
最近は雨が降る毎にどんどん冷えていきますね。1限の講義がある日は起きるのがつらくなってきました。
今月10日に能楽研究会で、師範稽古をつけて下さっている先生の素人弟子さん達の会である「観生会」に参加しました!
この会では何と能舞台で、先生方や玄人弟子さん達に地謡(バックコーラスのようなもの)を歌っていただける大変貴重な機会です。
緊張しましたが、他のお弟子さん達の発表も見れてほくほくです。(ちなみに私は花月という曲を舞いました。天狗にさらわれた過去をもつ少年のお話です。)
会の最初に玄人弟子さん達と先生方の番外稽古能がありまして、「小鍛冶」を観ました。衣装+面ありでしたので、視覚的に華やかで、特に狐が登場した場面では思わず「おおお!」って感動しちゃいました。
なぜなら頭に!狐の形をした金盤がのっていて!まさしく狐さんだ!と謎の感動をし、また髢が赤で、丁度背中の真ん中辺りから灰のメッシュ(?)のようなものが入っていて…。「…まさか…あれは…。…しっぽ…!?」(ときめき)
と一人で(見所(観客席)では静かにです。)にやにやしてました。
そして衣装を着た状態での二回連続飛びかえり!迫力でした。
他にも素人弟子さん方で船弁慶を舞われた方がいらっしゃって、扇ではなく薙刀(舞用)で舞う姿は凛としてかっこよかったですし、素謡の藤戸は謡っている方の声が明るく朗らかとしていて、私個人の感想といたしましては大変聴きやすかったです。
他の参加者の方々の発表も、どれも素晴らしいものでした。
会の最後は稽古をつけて下さっている野村四郎先生のお仕舞もありまして、さらにほくほく…!
そして会が終わりましたら能楽堂2階の食堂でお食事会がありました。
様々な方とお話する機会を得ることができまして、大変楽しい時間でした。ご飯も美味しいですしね!←
来年度もこんな風に楽しめるよう、精進していきたいなと思いました!
それから前回、サントリー美術館の御伽草子展に滑り込みたい!と願望を述べておりましたが、滑り込めました!
展示最終日の前日に滑り込む形になりましたので、展示物を見ている途中で人がドッと増えて大混雑でした。
御伽草子展は展示物の内容も豊富で大変見ごたえがありました。くだけた表現を使ってとっつきやすくしている所もありましたし、展示自体、絵巻物を扱っておりました知らない内容のものであっても絵により楽しめることができるという…。正しく絵巻という媒介を使うことで読み書きができなくても情報を得ることができると言った効果を体験できました…(苦笑)
全体的には酒呑童子や百鬼夜行絵巻にウエイトが置かれているように思えました。御伽草子については、また次回の記事でしっかり感想が言えたらなぁと思います。とにかく行けて良かったなあと思える展示でした!満足です。
思わず図録も買っちゃいました!
そういえば、私は月曜5限に文化マネジメント論の講義を受講しているのですが、前回は学芸員さんがいらっしゃって、マネジメントについてお話をしてくださいました。その時、図録についてもお話がありまして、図録って展示が終わってその後って販売されないのですね…。すべての資料を集める国立国会図書館などにはきっと保管されているのだと思いますが、せっかくの研究員の方々の調査の結晶がわかりやすくまとめてあるのですから、読みたい時にすぐ読めるといいですよね…。(図録ぎゅっ)
というわけで購入です。
展示のラストを飾った調度品歌合の実際に展示されていた和歌以外の和歌も図録に載っていたので本当に購入して良かった…!恐らく調度品歌合は百鬼夜行絵巻に関連しての展示かな?と勝手に判断しつつ観ていたのですが、もう何だかすごいですね、主人の留守中に調度品達が恋を題にして歌を詠み合うなんて、発想がすごいです。
そのラストのテーマ「声なきものの声を聞け」という言葉は大変心に残りました。
またゆっくり図録を読んでいきたいと思います。
それでは本日はこれにて失礼いたします。
ありがとうございました。
みずの