皆さまこんにちは、いかがお過ごしでしょうか?えぬです。4月の後半は思っていたよりも肌寒い日々が多かった気がします。そんな4月も残すところあと2日、そしてとうとう平成が幕を閉じます。何というか…もっと感動だとかがあっても良いような気がするんですけども、正直なところ、実感が全く無いんですよね…。
ただ、私は来る令和への昂りよりも、平成が終わってしまう淋しさの方が強いという事は判りました。まあ恐らく慣れていく事だとは思いますが…笑
4月はバタバタしていて最近自分でも忘れてしまうんですが、先日無事21歳を迎えました。平成が終わる前に誕生日迎える事が出来たのは、ちょっぴり嬉しかったかも知れません。そしてスピッツから入会後初の会報も届いたので幸せいっぱいの私です!!21歳は、落ち着きのある言動や態度、生活を心掛けていきたいと思います!
さて、ここからは前回のブログでも触れた、4月20日の上橋菜穂子先生の講演会についてこの場を借りてお話ししようと思います。
公益財団法人日本文学振興会が開催しているこの講演会は、【人生に、文学を。】と題して毎回著名な作家の方をお招きし、文学についてお話を伺うという催しです。そして私は定員100名という狭き門を潜り抜け、あの『守り人シリーズ』『獣の奏者』で有名な上橋菜穂子先生の講演会に当選し、まだ現実味が無いまま講演会場の立教大学へと、電車に酔い道に迷いキャンパス内に漂う陽キャな空気に酔いながら、震える足を運んだのでした。
ただ、このブログで上橋先生がお話された内容だとかを逐一レポートしたい気持ちではあるのですが、恐らくこの講演内容が公式HPにアップされる前に触れる事はタブーだと思われるので、今回のブログでは書きません。今回の講演会は今の予定では一ヶ月後に日本文学振興会のHPで動画でアップされるようですので、気になる方はどうぞそちらをご覧ください。また過去の講演会の様子も閲覧することが出来ます。
こちらにリンクを貼っておきますのでお気軽にどうぞ。☛https://www.jinsei-bungaku.jp/about.html
随時講演会の情報が更新されていますので、気なった方は是非参加してみては如何でしょうか。
急に私事になりますが、私は尊敬してやまない人に会いに行ったりする度胸がありません。それはアーティストのライブだったり、好きな俳優の舞台挨拶だったり、今回のような作家や漫画家の講演会やサイン会だったり…。影響を受けた人に簡単に会えてしまうという状況が恐らく怖いんだと思うのですが、どこかでその人を神化させた存在として見ているのかも知れません。同じ人間であるという事は理解していても、簡単に会ってはいけない・高嶺の花でいて欲しいという何とも捻くれた感情を抱きがちでした。
「推しには会いに行けるときに行け」という格言が、国民的アイドル嵐の活動休止のニュースが全国を駆け巡った時にSNSで拡散されました。ジャニーズに興味の無かった私でも嵐は人並みに好きなグループだったので、あの嵐でも休止するのか…と衝撃を受け、よりその格言が刺さりました。私の場合今更ながらスピッツというバンドにも出会ったのでより強く思います。自分のエゴなどどうでもいい。自分に幸せを届けてくれる人に会える時に会わずして、どうするというのでしょうか…。
今回の上橋菜穂子先生の講演会の件もそう思えたからこそ、応募できた事です。思えば、私の人生の半分は上橋先生の本と共にありました。先生が見ている世界や文学について思っていらっしゃる事を聞く事が出来るのはこれきりかも知れない。先生は現在講演会などの出演はほとんどキャンセルされているそうですから、本当に、運が私に味方してくれたとしか思えません。聴衆の割れんばかりの拍手の中、登壇された先生は、ちいさくて物腰が優雅で穏やかで、声が優しくて、『指輪物語』関連の話に目を輝かせ、ユーモアを含ませた話にころころと笑う、とっても素敵な方でした。この方があの老若男女・国籍問わず愛される物語を送り出しているのだと、そんな人が私の僅か数メートルの所に立っていらっしゃるのだという現実に思わず泣きたくなり、下を向いてこらえながら必死に拍手を送りました。ノートを取ることも忘れ、先生のお話を聞いて内容が全く頭に入ってこなくて。ただ2時間があっという間に過ぎていきました。
そして先生は最後に自分は文学を、物語を「生き物のように生まれてくることを待ちながら、育てていく」ことを大切にしているとお話しされ、優しい笑顔を浮かべて壇上を後にされました。私はきっとこの日の感動を一生忘れないと思います。大きすぎる誕生日プレゼントを平成最期に戴いて、本当に幸せなスタートを切る事が出来たので、今ならゴジラにだって勝てそうです笑
長くなってしまいましたが、新しい令和の時代もどうぞよろしくお願いしますね。それでは、えぬでした~!