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緑視率の心理的効果-屋内外の比較と年齢の効果-
居住環境における緑は、景観を構成する重要な要素の一つである。やすらぎ、落ち着き、美しさなど人間の心理に直接及ぼす効果によるものである。緑の多少感との間に密接な関係があることが数多く報告されている(外崎2010)。緑視率と心理効果の細かい評価の報告がないため、今回心理実験により緑色が快適性に影響する効果を検討した。
実験はディスプレイ上に、屋内と屋外の緑が含まれる風景写真を提示し、被験者が評価する方法を用いた。被験者は若年者10名、高齢者男女16名である。
実験結果は、屋内外を区別せずに調査したところ、緑量が増えると快適に感じることが確認された。若年者と高齢者に大きな差はなく、緑量が0~20%までは緩やかで、20%を超えると快適度も増える傾向がみられた。屋内外を分けて分析したところ、屋外は緑量が増えると快適度も増したが、屋内の緑量に関しては快適度にあまり影響はなかった。全体の0~20%の緩やかな部分は屋内の結果が反映したと思われる。また、緑に注目して再度実験を行ったところ、屋外では50%、屋内では20%の緑量が快適度において最適な量であることが確認された。
この結果から、緑の量が増すほど、若年者も高齢者も同様に快適と感じることが分かったが、緑の量が極端に多過ぎても良くなく、また、屋内と屋外でも違いがあることが明らかとなった。







