カーテンの色彩分布
日本古来の住居は、畳や障子紙などの天然素材のもつ穏やかな色調に取り囲まれ落ち着いた住居環境が提供されていた。今日では洋式化が進み、床はフローリングやカーペットに覆われ、エンボス柄と彩色とが施された壁紙が床材と天井との空間を埋めて調和を保っている。そんな中、人々が生活するためには窓際のインテリアとしてカーテンは欠かせないものとなっている。
本研究では、カーテンに用いられている色を測定し、それらの色の分布を求め、どのような色が使用されているのかを調査した。市販のカーテンのサンプルをデジタルカメラで撮影し、撮影した画像を色彩分析ソフトウエアを使って、CIE表色系の色度点を解析する。解析したデータをもとに、カーテンにはどのような色が主に使われているのかに関する分布を調査し、分析を行った。
その結果、カーテンには彩度の低い色が多く用いられ、色の種類としては黄色系から青系に多く分布していることがわかった。生地の明るさに関しては、暗い生地から明るい生地まで広く分布していることが見られたが、非常に暗い生地は衣服に比べかなり少ないことがわかった。
カーテンは生活空間の大きな面積を占めるため、人間があまり不快に感じない色、目立たない色が使用されている。カーテンは衣服とは用途が違い、華やかさや目立ちの目的などには使用されることは少ないため、落ち着いた色が好まれていると考えられる。







