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研究室紹介

衣服の色を伝える触覚タグの考案-視覚障害者のためのアクセシブルデザイン-

 我々は、日常の生活の中で、毎日必ずといっていいほどその日着る衣服の選択を行う。衣服の選択において、色のコーディネートは非常に重要な要素であり、欠かせないものである。しかしながら、視覚障害者にとって、一人でそれを行うのは困難である。衣服の色を家族や友人に聞いたり、コーディネートしてもらったりしているのが現状であろう。このような現状から、視覚障害者には、「人に頼らずに、自分で衣服の色を知りたい」という要望あると考えた。

 そこで、本研究では、視覚障害者のためのアクセシブルデザインとして、触覚タグを考案する。これは、色を視覚情報ではなく、触覚情報を用いて伝えようとするものである。

 タグを試作するにあたっては、色相環を取り入れ、触覚の凸点を円周上に配置することにより色の繋がりを晴眼者と同様に学習できるようにした。円のサイズを決めるために触覚の実験を行った。アイマスクを用いて視覚情報を遮断し、呈示した触覚サンプルを指先で読ませ、円周上にマークした色の種類を示す位置を判定させる。被験者は20代の女子10名である。

 実験結果は予想された通り、触覚タグの大きさが大きいほうが情報を読み取りやすいという結果であった。しかし、直径10-15mm程度までの大きさがあれば、円周上に配置した色の位置(色の種類)を認識できることが明らかとなった。さらに学習によって正当率は上がると考えられる。