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研究室紹介

衣服の色彩分布 -巣鴨の高齢者と原宿の若年者の比較

 衣服の色彩分布における年代の差を調べるため、“おばあちゃんの原宿”と呼ばれる高齢者代表の街・巣鴨と、流行の発端の地・原宿における歩行者の衣服の色彩分布を比較した。これらの分布を比較することで、若年者と高齢者の衣服の流行やファッションの関係性がわかり、また、実際に高齢者が着ている衣服の色、また色の組み合わせ等を知ることができるため、高齢者をターゲットとする市場に有効な情報を伝えることができる。

 衣服の色彩分布の計測方法は、デジタルカメラで撮影した画像を色彩分析ソフトウェアで解析し、輝度値及びCIE色度座標を求める。撮影条件は夏と冬との年2回に分けて行い、1回の撮影では100人の服装をランダムに選択し、個人の衣服の中では最も占有面積の大きい色彩を収集した。

 その結果、夏の衣服を比較すると、巣鴨に比べ原宿の方が色のバリエーションに富んでいることが分かった。しかし、冬に関しては巣鴨も原宿も全体として彩度が低いものを好む傾向があり、あまり差がみられなかった。冬はコートという固定された色の衣服の着用が多いことが原因と考えられる。

 これらの結果から、高齢者と若年者では衣服の色の分布が異なること、さらにこの分布は特に夏に顕著であることが明らかとなった。