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研究室紹介

若年者と高齢者におけるインテリア色彩空間の快適度の違い

 本研究では、視覚的快適度に影響を及ぼすおもな要素として色彩に着目し、色の使われ方と快適度との関係を調べる。また快適度に関しては、高齢者と若年者では違いが予測される。そのため、様々な色彩分布をもつ実際の色彩環境をもちいて快適性に関する印象評価を行い高齢者と若年者の違いを明らかにする。

 実験は彩度及び色彩数が変化した実環境のシーンをディスプレイに表示し、高齢者及び若年者に快適度を主観的快適度を評価させる。この評価はディスプレイ画面に一枚ずつ写真を表示し、その写真の快適度を“非常に快適”から“非常に不快”の7段階で評価してもらう。さらに2つのディスプレイ画面に、写真12枚のサンプル写真を1セットにした総当たり66組の写真を提示し、一対比較法を用いてより快適と思う色彩環境を選んでもらう。この一対比較実験は3セットについて行った。

 実験結果は、まず快適度の主観評価と一対比較の快適度の順位の良い相関が得られ、快適度の判断が安定して行われていること、さらにインテリア色彩空間の快適度は、色彩数が増えるほど画面全体の鮮やかが増えるほど快適感が減少することが明らかとなった。この結果は高齢者と若年者では大きな差がないことがわかった。これにより、高齢者と若年者では同じ色彩配置で快適と感じる空間を作ることができると期待できる。