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色覚障害者の基本色領域とサイン表示への応用
色覚障害者は日常生活において様々な不便さを感じている。例えば信号の識別、駅の路線図、衣服の色の見分けなど、私たちにとって当たり前なことに不便さを感じている。この問題を改善するため、色覚障害者がどういう色を混同し、またどの色を識別できているかのデータとして、色彩知覚で基本となる色の領域(基本色領域)を調べることにした。
実験は色の基本色領域(色のグルーピング)を明らかにするために、16色の参照色票に対して、200色のテスト色票を順番に提示し、(1)類似する色(2)同じに見える色の選択および(3)基本色名、のそれぞれについて答えてもらった。被験者は色覚障害者(2色型色覚障害;P型及びD型各6名、3色型色覚障害6名)のすべて男性18名である。
実験結果は色覚異常者の基本色領域は、正常色覚者と大きく異なり、特徴として赤緑系の弁別が著しく難しいことが明らからとなった。その一方で、黄青系の色はほぼ正常者と同じように識別できることも分かった。これらの結果は2色型の色覚障害者では顕著であった。
これらのことから、色覚障害者に識別しやすい配色として、黄青系の色を用いたサイン表示を行えば、色覚障害者の不便さを解消できることが推定され、今後、色覚障害者の基本色領域を踏まえた設計・デザインが進むことが期待される。







