親子の色彩嗜好の比較と衣服選択への影響
現代の子どもたちが衣服や日用品を選択する際、親世代に類似するデザインや色彩に富んだものを選択肢に挙げることが出来るが、色彩の嗜好は何に影響されているものなのだろうか。
本研究では子ども(幼児)とその親に注目し、日用品や衣服における色彩嗜好について調査した。色彩に関する嗜好を実の親子を被験者として調査することで、現代の親子の色彩嗜好の実態を把握し、衣服の色彩選択への影響について明らかにすることを目的とする。
実験には10色相3トーンの有彩色30色の色票を使用した。3種類の課題(色そのものの嗜好・日用品(コップ)の色としての嗜好・衣料品としての色の嗜好)についてランダムに並べられた色票から好きな色上位3位、嫌いな色上位3位までを選択してもらった。
結果はこども・親ともにそれぞれ集団での嗜好の一致が大きいことが分かった。実の親子間での相関が存在すると考えられたが、実際にはあまりみられなかった。また、こどもはビビットトーン、色相では赤・黄・緑・青の反対色の4基本色を好む傾向にあることが分かった。反対に親はビビットトーン・ペールトーン両方、5P(紫)~5RP(赤紫)付近の色相を好むことが分かった。また3種類の課題の中でも特に衣服の色としての嗜好は回答が分散し、人気色を決定することが出来なかった。親子ともに衣服の色の嗜好には個人差が顕著に表れることから、今後の衣服の色彩設計ではさまざまな色相・トーンでの展開が望まれる。







