生活シーン別に見た衣服の色彩分布
私たちが生活する上で、衣食住は欠かすことができないものである。その中でも、衣服は毎日身につけるものであり、私たちの生活の中でとても身近な存在である。本研究は、人々が日々の生活の中で「TPO(時間・場所・場合)」に合わせた服装を選択していることに着眼点を置き、それぞれのファッションスタイルが持つ色彩の傾向を分析することを目的とする。
本研究では、衣服の「TPO」におけるシーン別の色彩分布の差を調べるため、特定のクラスター(集団)が集まる場所を対象とした。原宿の若者、巣鴨の高齢者、代々木公園で余暇を楽しむ人々、ウエディングドレスを纏う花嫁、またフォーマルな服装が望まれるセレモニー参加者の合計5カ所を選択。各地における歩行者の衣服の色彩分布を色度点が校正されたデジタルカメラで撮影することにより収集し、色度計測を行った。
各地の色彩分布を比較した結果、巣鴨の高齢者は彩度・明度ともに低く、色相も限られた範囲となった。それに対し原宿の若者及び代々木公園の人々は、はっきりとした色相が多かったため彩度も高く、明度も両極端のデータが採取された。花嫁とセレモニー参加者は、無彩色が目立ち、彩度・明度ともに両極端の結果が出た。これらの結果から人々は、 日々の結果の中で「TPO」に合わせた色彩の衣服を選択していることが判明した。







