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見出しタイトルにおける装飾文字の目立ちと読みやすさ
雑誌やディスプレイにおける見出し文字は、人の目を引き付ける必要があるため縁取りなどの装飾をした文字が使われることが多い。しかし、過度な装飾は逆に文字を読みにくくしてしまう。そこで人の目を引き付け、かつ読みやすい文字を提案するため、縁取りによる文字の目立ちと読みやすさへの影響を、縁の太さと配色を変えて比較検討した。
実験は雑誌のタイトルを見立てたサンプルを作成し、その縁取りの太さを変えたもの(4種類及び縁なし)をディスプレイに映し出して、若年者13名および高齢者15名の被験者に「目立ち」と「読みやすさ」の2項目について5段階で評価させた。サンプルは、漢字とカタカナ、大文字と小文字、高明度、低明度、雑誌の3背景を用意した。また、文字と縁取りの配色は補色関係にある青と黄、赤と緑、無彩色として黒と白の3種類に分けた。また縁を文字色で塗りつぶしたもののも用意し、全部で252通りのサンプルについて実験を行った。
実験結果は、目立ちやすさと読みやすさは概ね比例の関係にあったが、最も目立つ縁の太さが最も読みやすい縁の太さとは限らず、ある一定の太さ以上の縁の場合は目立ちに対して読みさすさが失われていくことが分かった。
これらの結果から、縁取り文字においては目立ち度と読みやすさをそれぞれ独立に考慮し、用途に応じて最適にデザインすることの重要性が明らかとなった。







