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研究室紹介

色彩嗜好と言葉のイメージの国際比較-アジアと欧州の比較-

 国の文化的違いによって色からイメージする言葉の違いがある事が過去の文献から指摘されている。しかし、色との結びつきが調査されている言葉は限られているため、本研究では新たに色と多数の言葉の結びつきを調査した。各国の色の嗜好と言葉のイメージの違いを把握し、アパレルビジネスにはどのような色が効果的なのか掘り下げていく事が本研究の目的である。

 調査は日本、台湾、韓国、中国、イギリスの5カ国、各10代~20代の男女15~20名を対象に行った。方法としては、実験者が被験者に好みの色や言葉に相応しい色を問う実験方法で行った。色票はマンセル色票の明度/彩度が2/3 ,6/8, 8/4のそれぞれ10色相と無彩色のN2,N6,N8、計33色を用いる。各トーンの中から好きな色、嫌いな色、さらに16の言葉に対して一番合う色、二番目に合う色、の二色ずつ選んでもらった。また、各トーン、黒背景、白背景で実験を行う。海外では各国の言葉に訳し、実験を行った。

 その結果、どの国においても似たデータが見られた言葉は「女性らしい」「男性らしい」「甘い」「にがい」であり、また、違いが出たのが「子供っぽい」「大人っぽい」「高価」「安い」「おしゃれ」「おしゃれでない」だった。このように、言葉によって国により類似した色と違いの明確な色が存在することがわかり、特に違いが出たものについてはアパレルビジネスでは注意して取り扱うべきと考えられる。