ホーム研究室紹介>通信販売におけるカタログと製品の色彩イメージの違いについて

研究室紹介

通信販売におけるカタログと製品の色彩イメージの違いについて

 通信販売の利用者が増えている昨今、身体能力の衰えから行動範囲を制限された高齢者の利用も目立つ。しかし視力や色覚の加齢変化により、製品の選択に不便さや不満を抱きやすいことも事実である。本研究ではこの誤差を是正する手段の検討を目的としている。

 実験は以下の2種類行った。実験1ではカタログ通信販売、インターネットショッピングを想定し、紙印刷物とディスプレイを用いて色見本を被験者に提示。これと実物の色を比較し実物に最も近いと感じた色各1色を選択。実験2では色名から思い浮かんだ色をPCCSカラートーンサークルより各1色選択。被験者は若年者18名、高齢者15名である。

 実験1では若年者よりも高齢者の回答にばらつきが見られる結果となった。また色見本について、自発光をするディスプレイでは、印刷時と見え方が大きくずれる色があると判明した。実験2では若年者の間でもばらつきの大きい色が浮上し、この中にはカタログ使用頻度の高い色も含まれた。

 カタログ作成時は、印刷する場合には実際の商品に忠実な色を、ディスプレイ画面に表示する場合には画面の白色に人間の目が順応して全体的に色がずれる事を想定して作成する必要があると言える。