研究内容
成鳥のさえずり維持と可塑性
小鳥のさえずりは,幼若時に学習され,なわばりの防衛や繁殖期の求愛行動に使われます.幼若時の発声学習には,自分の声を自分で聞く聴覚フィードバックが必要です.この聴覚フィードバックは成鳥期においても必要で,鳥は自分の発達後のさえずりを聞いて確かめながら安定性や定型を維持します.多くの種(スズメ目鳴禽亜目のジュウシマツなど)では発声学習は幼鳥期に限られますが,インコ目セキセイインコは,成鳥期でも学習を続けます.ただしスズメ目鳴禽亜目の鳥も,成鳥期にさえずりを維持する際,状況に応じてさえずりを修正する能力をもっている可能性が示されています.セキセイインコとスズメ目鳴禽亜目の鳥を比較し,成鳥におけるさえずりの可塑性の問題に取り組みます.