第1回は、「衣と食の問題」をテーマとし、安全・安心の立場から
本学家政学部被服学科 増子富美教授および食物学科 大越ひろ教授がそれぞれ下記の内容について講演した。 |
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1.燃えにくい繊維について
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| 日本女子大学 家政学部被服学科 教授 増子 富美 |
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新宿共同ビル火災、韓国地下鉄火災、阪神大震災で二次的におきた火災などにより多くの人命が失われている。
消防白書によれば、火災の主たる原因はタバコである。
タバコの火が易燃性・可燃性の繊維製品に燃え移り、大惨事を引き起こしている。21世紀に入り、高齢社会が進み、生活の安全を保障する上で、燃えにくい繊維、すなわち難燃性繊維の重要性は高まっている。
本講義の内容は、燃焼挙動の解明、易燃性・可燃性繊維と難燃性繊維の相違、難燃元素であるリン、窒素などが燃焼挙動に及ぼす影響であった。
リン・窒素化合物をセルロース系繊維に付与すると難燃性が向上すること、加工により加熱により生成する熱分解ガス、特にカルボニル化合物の生成量が減少することについて解説した。
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2.高齢者にふさわしい食べ物について
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日本女子大学 家政学部食物学科 教授 大越 ひろ |
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高齢者は義歯をつけている人の割合が高く、咀嚼機能が低下している場合が多い。
また、食事中に水分をのんだりした場合に、むせやすい人は嚥下機能が低下していると考えられる。
そのような背景から、本講義では、摂食と嚥下について、飲み込みにくい食べ物、高齢者の摂食機能と食べ物のテクスチャー、テクスチャーを多様に変化させるハイドロコロイドや飲み込みにくさを改善する嚥下補助食品、ユニバーサルデザインフード(市販介護食品)などについて説明し、食べる機能が低下した高齢者にとって、食べ物をおいしく、しかも安全に食べるための工夫について解説した。
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