2026年度 第1回定例研究会の報告
2026年5月22日(土)、本学において今年度第1回定例研究会「持続可能な社会に向けた女性と経済:アジアの視点から」が開催され、マレーシア国立サバ大学よりムハンマド・マリク・ダーラン教授およびピーター・ヴー准教授をお迎えして、ご講演を賜りました。
ダーラン教授は「多民族社会における女性と経済」を主題に、社会心理学の観点から女性と雇用の関係性を論じられ、またマレー系、華人系、インド系、先住民族といった多様な背景をもつ女性たちが、各々の職業領域において経済発展を支える重要な担い手として活躍している現状を報告されました。一方、ヴー准教授は「多民族コミュニティにおける家族とソーシャルワークの課題」をテーマに、マレーシアの福祉領域が直面する諸課題を取り上げ、多民族社会における支援実践に不可欠な文化的コンピテンスの重要性を強調されました。多様な文化的背景をもつ人々に寄り添うための専門職の姿勢について、示唆に富むご講話となりました。
今回の研究会は、本学博士後期課程に在籍する松尾加奈さんが、マレーシアの両教授との交流を深めてきたことを契機として企画されたものです。また、現代女性キャリア研究所(永井曉子所長)および一般社団法人国際ソーシャルワーク協会(木村真理子会長・本学名誉教授)との共催により実施されました。当日は対面で60名余、オンラインで10名の参加があり、学生を含む多くの参加者から活発な質疑が寄せられ、盛況裡に終了いたしました。
本研究会は、日本女子大学とマレーシア国立サバ大学との学生交流ならびに教育・研究協力の端緒となる意義深い機会となったことでしょう。




