| ボンエルフにまつわるトピックを幾つかご紹介します。 |
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人にやさしい道 |
皆さんの家の周りの道は、歩きやすいですか? 過ごしやすいですか?
親子で並んで手をつないで歩く、車いすで道の真ん中をゆっくり進む(車いすは道の端を進みにくいです)、縄跳びをする、立ち話をする、庭に咲く花をめでる、等など。住宅地内の道は、人の暮らしを支える場です。
しかし、それがしにくい道が増えています。人にやさしい道を増やしたいと思っています。
左の写真はバスも通る道です。杖をついた高齢者が車道を歩いていました。歩道が歩きにくいからでしょう。
右は、商店街の道です。道の真ん中をのんびり歩く人がいます。でも、厳密には車道を歩いていることになります。
歩行者のための空間は、白線の外側。実際には電信柱や、案内板があり、殆ど歩けない状態の道も多いです。こんなに狭い道でも本当に歩車分離は必要なのでしょうか?
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道路遊びと法律 |
日本では1970年代に交通戦争と言われるほど交通事故死が増えたことを受け、“道路では遊ばない”という交通安全教育を行ってきました。道路交通法第76条第4項には以下のようにあります。
何人も、次の各号に掲げる行為は、してはならない。
一 道路において、酒に酔つて交通の妨害となるような程度にふらつくこと。
二 道路において、交通の妨害となるような方法で寝そべり、すわり、しやがみ、又は立ちどまつていること。
三 交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。
皆さんはこれをどのように理解しますか? |
ボンエルフの導入 |
道路で子供が遊んだり、立ち話をしたり、真ん中をのんびり歩くことを積極的に認める交通ルール(ここではボンエルフと呼びます)を定めている国があります。その導入年を比較しました。
時代とともに名称やルールは変化していますが、何らかの形で生活道路を生活空間として利用するルールがあります。1970年代から80年代に多くの国で導入されました。その後、ボンエルフの導入が難しいけど、交通の静音化(つまり車の速度を抑制する)を進めるために、道路一本ずつではなく、地区全体の速度を急停止できる時速30q程度にするルールが導入されました。残念ながら日本は、速度抑制のルールのみが導入されています。その補助標識では、道の端を人が歩いています。ボンエルフのように、歩くだけでなく、人が遊び、立ち話できるルールは、日本でも導入できるものでしょうか?
| ●●(出典:) |
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道の機能 |
道に求められる機能は、何でしょうか。一般的に思い浮かべるのはトラフィック機能でしょう。しかしそれ以外にも様々な役割を担っています。
| 機能
| 交通
| 土地利用 誘導
| 空間
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| トラフィック
| アクセス
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| 使用例
| 車両(自転車含む)の通行 歩行(車イス等も含む) |
土地・建物へのアクセス 緊急搬送 消防活動 避難 |
インフラ設備(上下水道、地下鉄等) 生活・交流 延焼防止・景観形成 緑化・採光・通風 |
イギリスでは、Manual for Street という国の文書で以下のように示しています。(大きな通りではなく、住宅地内の生活道路のための説明です。)住宅地内の道路は、生活の“場/place”として機能が重要とのこと。場、移動、アクセス、駐車、排水、ライフライン、街灯 という順で説明されています。
ROAD:車の移動が主な機能。 STREET:建物が並び、公共空間がある。移動が主たる機能ではあるが他の機能、例えば“場”として使われることが最重要。 という説明もあります。
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生活道路マスタープランの試み |
幹線道路ではなく、生活道路の中でも、特に交流等の場として使いやすい道路を選ぶ試みを行いました。生活道路の分類の提案と生活道路マスタープランの策定です。
| 分類名 |
道の概要 |
| 幹線道路 |
大街区を構成する住宅地の外周路である。地域間をつなぐ広幅員で通行車両の多い道路
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| 主要生活道路 |
地域内の交通を集約できる集散路で、狭隘ではなく、6m程度あり低速の車両であれば通行に不安を感じない道。
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| 住民道路 |
地域内の移動に使われる道であるが、幅員が十分ではなく(4m或いは狭隘)、車両の通過にあたっては歩行者が立ち止まる等して、通行を譲ることのある道
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| 交流道路 |
地域内の移動にはあまり使われず、沿道住宅等へのアクセスを主として使われる道。短距離の道。
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| 前庭通路 |
宅地の分割等により発生した私道等。主として短い私道を対象とする。
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研究の取り組み |
社会実験を行いながら、研究を進めています。
生活道路マスタープランの模擬的な作成
杉並区上井草地域・久我山地域での道路分類
ご関心ある方はこちらへどうぞ。
雑司が谷ぼんえるふ研究会
福井ぼんえるふ研究会
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