大野研究室では,線虫Caenorhabditis elegansを用いて,生物が環境変化に適応する機構や,本能行動がゲノムにプログラムされる機構について研究しています。
線虫の母親が有害な腸内微生物を経験すると,その子の胚で内胚葉細胞の増加とともに発生が左右非対称に変化し,この発生変化により生殖能力が向上することを最近になって発見しました。このような世代を超えた発生変化の制御がどのように起こるのか,解明を目指しています。
線虫は神経細胞が300個(CAN細胞を含める場合は302個)しかないにもかかわらず,環境情報と餌の有無を関連づけるような連合学習をすることができます。このような記憶の実体が何なのか,解明を目指しています。
線虫には雄と雌雄同体の二つの性があり,雄は雌雄同体に対して交尾行動をすることで子孫を残します。このような複雑な本能行動の基盤となる性特異的な神経回路がどのように構築されるのか,解明を目指しています。
線虫は,過去に6人もノーベル賞受賞者を生み出すなど,新しいメカニズムの発見に適した実験生物です。生物が持つ巧妙な生存戦略を分子レベルで明らかにすることを目指し,研究を進めています。
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